『傾山(かたむきやま、かたむきさん)大分県(日本300名山)』
「フォーシーズンすべてに、前傾山→本傾山→後傾山の縦走を!」
別称を四皇子峰とも言い。神武が東征の折り、諸皇子とともに、この山で天神地祇を祀ったと伝わる。 一説にこの山を吾平山稜ともいわれる。 傾山の北西方面の大分豊肥地区からみると、どこから見ても山頂部が傾いた山。 祖母・傾山系の東の横綱。
傾山秋景色
ウエブ情報から引用
傾山冬景色
ウキペディア情報から引用
傾山(かたむきやま、かたむきさん)は、大分県と宮崎県の県境にある祖母傾山系の山。山頂は大分県豊後大野市に位置し、標高1,605m。 祖母傾国定公園に指定されており、日本三百名山、九州百名山及び大分百山にも選ばれている。
山頂は3つの岩峰からなり、南から後傾・本傾・前傾と呼ばれる。 伝承「吉作落とし」の舞台でもある。 大分県豊後大野市、佐伯市、宮崎県西臼杵群日之影町等からの登山ルートがある。
日本昔話・吉作落とし(きっさくおとし)
崖の途中に取り残された、哀れな一人の男の話
ある山に、岩茸を採って暮らしている「吉作」という若者がいた。独り暮らしの吉作は山の男らしく、身も心も清くたくましい立派な若者だった。
ある晴れた日、初めて入った傾山のある岸壁で岩茸を採っていた。 岩茸はそそり立つ断崖絶壁の壁面に生えているため、綱一本に捕まりながら採るという大変な仕事だった。 岩茸はたくさん採れ、ふと崖の途中に人が座れるくらいの小さな岩棚があるのに気が付いた。 苦しい姿勢が続いていた吉作は、岩棚に降りてしばらく休憩する事にした。
岩棚に座って十分に休憩しそろそろ上にあがろうとすると、今までぶら下がっていた綱に手が届かない。 吉作の体重を支え伸びきっていた綱は、吉作が手を放した際にずいぶん上の方まで上がってしまっていた。 吉作は、岸壁の途中に一人で取り残されてしまった。
吉作は声を限りに何度も叫んだが、その声は岸壁にこだましまるで化け物の叫び声のようになった。 何日か経ち、吉作は飢えと寒さのためほとんど意識を失いかけていた。おぼろげな意識の中で、「鳥のようにふんわりと飛んで着地できるかもしれない」と錯覚し、崖の岩棚から身を踊らせた。 吉作は、美しい紅葉で赤く染まった谷間に消えていった。
後に、この事を知った村人達はあの岩場を「吉作落とし」と名付け、山に登る人々の戒めとしたという。(山の遭難を彷彿させるような民話)
この傾山は、春良し、夏良し、秋良し、冬良しです。 先ずは初心者ルートから、そして縦走を目標とします。
(記事投稿日:2021/09/08、#377)
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