原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

飲酒運転は撲滅だ!!

2009年09月02日 | 
 自他共に認める“底なし飲兵衛”の原左都子であるが、飲酒運転の経験だけは今までの人生においてただの一度もないと、神に誓って言い切れる。

 自分が酔った後のパッパラパーの頭とコントロール不能なヘベレケ身体状態を想像するだけで、よくまあ、あのコンディションで車の運転をする気になるものだと恐怖心におののくばかりの私である。
 飲酒運転による悲惨な事故が後を絶たない現状であるが、一体全体どういう神経で飲酒後に車の運転をしようという発想が出るのか、アンビリーバブルとしか言いようがない。


 朝日新聞8月30日(日)朝刊一面記事によると、成人男性の32%が「飲酒運転をした経験がある」との厚労相の調査結果であるらしい。 一方、飲酒運転により検挙された人は7%にとどまっているようで、今尚飲酒運転のほとんどが野放し状態であるということになる。 しかも、今回の調査に正直に回答した人は少数であるとも推測できるため、もしかしたら飲兵衛のほとんどは飲酒運転経験があるのかもしれない。 怖い事態を実感であるが、その辺を走っている車の何台かに1台は“飲酒運転車”であるとしたら、歩行者はうかうか道路を歩けたものではない。


 冒頭で、私自身は飲酒運転歴は皆無であると述べたが、実は“飲酒運転車”に同乗した経験は何度もある。 (若気の至りの時代の遠い昔の話であってもう時効も成立していることと思われるため、どうかお見逃しいただけますように…)
 結局何もなく済んでいるのだが、それだからこそ、飲酒者はついつい大丈夫だとの甘い判断で飲酒運転を繰り返してしまうのが常習者の心理なのかもしれない。

 あるいは地域的な事情もあろうか。 都会の場合は交通網の発達により外での飲酒後の帰宅の交通手段に不自由ないが、主要な交通手段を車に頼らざるを得ない地方の場合、飲酒後マイカーで帰宅しようと安直に考えてしまうのであろうか?? どうか、タクシーを利用する等、他の交通手段を確保してからお酒を楽しんで欲しいものである。


 上記朝日新聞記事によると、飲酒運転で2回以上検挙されたことがある男性の場合、その68%が週に5日以上飲酒しているのに加えて、飲む量が日本酒に換算して3合以上と普段から多量の酒を飲む習慣がある人に多い傾向があるそうなのだ。 要するに、飲酒運転を行う人はそれが常習化しているとも推測できる調査結果である。
 
 しかもこの調査結果は酒が分解される時間についても言及していて、医学的には例えば25度の焼酎を3合飲んだら、その後約22時間は運転するべきではないとのことである。
 うっっ。 原左都子もちょっと苦しい立場に追い込まれてしまったようだ。
 25度の焼酎を3合と言うと、純アルコール量に換算すると135ml。 昔はそれ位の量ならば平然と飲めてしまう私だったが、次の日の朝にはこれまた平然と車の運転をしていたものだ… 
 アルコール分解能力の個人差も大きいのだが、分解能力の低い方々は要注意である。 二日酔いで気分が悪い翌朝等の車の運転は避けないことには“飲酒運転”として検挙される運命にありそうだ。


 近頃、飲酒よりも数段恐怖なのが覚醒剤や大麻等の想像以上の勢いでの世における蔓延りようである。(この件に関しても後日持論を展開する予定でいるのだが。)
 先だって、真昼間の空いた電車の中で何とも不信な若者グループに出会った。酒に酔っているノリとは明らかに異質の奇妙とも言える“ハイ状態”で場違いに車内で浮かれ騒いでいるのだ。 これぞ、もしかすると覚醒剤のなせる業か?? とピンときた私である。 電車内だったからまだしも許せたものの、こういう連中が車を運転するとなると、飲酒運転どころではない惨事をもたらしかねないものである。

 ここ数年、早朝や昼間に歩道を通行中の保育園児や通学中の子ども達等の歩行者集団に車が突進する事故が多発し多くの死者を出しているが、あれらの事故の原因は解明しつくされているのであろうか。 まさにここ数年の奇妙な交通事故と私などは捉えているのだが…
 現行の道路交通法においては、覚醒剤や大麻等を取り締まる手立てはないように認識しているが、飲酒運転に加えてそれらに関しても厳重に取り締まるべく法改正が早急に検討されるべきでもある。(当然ながら、覚醒剤関連の法令で取り締まっているのであろうが、差し迫った課題として道路交通法上も早急に何らかの手立てをするべきでありますよ、民主党さん。)


 いずれにしても、酔っ払いの車にひかれて死ぬような“犬死”のみは誰しも避けたいものである。 ある程度の死生観を確立している私ですら、そういう死に方は断固として勘弁願いたい思いは強い。
 飲酒運転だけは、どうしても撲滅したい原左都子である!! 
Comments (7)