原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

佳子さまが大学中退して再入学するらしいが…

2014年09月27日 | 時事論評
 皇太子の弟君である秋篠宮家の次女、佳子さま(19)が学習院大学を退学されたとの事だ。
 加えて報道によれば、佳子さまは姉の眞子さまが今春卒業した国際基督教大学(ICU)を来春受験される予定でもあるようだ。

 天皇家ご子息にして突然の大学中退、そして再入学を目指し他大学を受験するとの“前代未聞の”事態に、世間では様々な憶測が飛び交っている様子である。


 世論は後程紹介するとして、冒頭から今回の「事件」に関して咄嗟に原左都子の脳裏に浮かんだ感想及び意見を述べよう。

 (大変失礼な発言は承知の上で)一体全体佳子さまは、誰のお陰で大学へ入学させてもらったと思っているの? 国民の税金のお陰でしょう??  しかも天皇家の御子息ともなれば、学力レベルの程が不透明であるにもかかわらず、必ずや“最低限”学習院大学への入学は保障されている。 一旦そこへ行くと決めて入学させてもらったのなら、そこで貴方なりに精一杯学業に励んで4年間できちんと卒業するのが国民に対する礼儀ではなかったのか?!?
 しかも姉君が通ったICUを受験すると言うが、“受験”とは形式だけで貴方の入学は保障されているも同然との事実など、国民の誰もが承知しているよ。

 貴方(及び秋篠宮家のご両親)は世の中の事情をどれ程把握出来ているのであろうか? 
 今現在大学の学費とは例え国公立とて高額に跳ね上がっていて、貴方と同年代の若者達は学費を支払うに当たり、“出世払い”を条件に奨学金を借りアルバイトをしつつ学業に励んでいるのが実態だよ。 やっとこさ苦労して大学卒業に至った後も、多額の奨学金返済との借金を抱えつつ、身を粉にして働いている現状だ。
 そんな庶民の苦労を知ってか知らずか、貴方は何と学習院大学へ入学直後にそこを退学して、自分の目指す大学へ方向転換すると言う。 これ程の経済難の我が国に於いて、その行為を“我がまま”と表現せずして国民にどう評価せよと言いたいのか?  それをどうしても実行したいのなら、天皇家の身分にぬくぬく浸ってないで奨学金でも借りて自らアルバイトでも開始した後に、自分の夢を叶えては如何なのか?!との極論を、同じ年代の娘を大学へ通わせている親の立場としてぶちたくもなる。

 しかも貴方は“外見が可愛い”との事で国民の間に人気らしい。 (申し訳ないが原左都子の好み観点から言うと、貴方は若くして“小太り”気味でみっともなく全然興味がないのだが…)
 加えて意地悪視点で物申すならば、最近の貴方の厚化粧ぶりに驚かされている私としては、そんな外見的要因で国民に媚を売るよりも、貴方の能力や才能が感じられる分野でもっと貴方らしさを見せて欲しいものだ。
 貴方の姉君であられる眞子さまに関しては、当初よりご自身がICUへ入学されたいご意向が顕著であったのに加えて、大人になられてからはすっかりと自信を身に付けられた様子が伺えるのだ。 外見が可愛いとの事で世間より騒がれている若輩の貴方より、眞子さまこそが今後天皇家のご一員として公務を果たすべく責任感を育成されているような印象を受ける。
 そんな姉君を見習いたいが故に佳子さまがICUへの再入学を希望されているのならば、今まで以上に気を引き締めて受験に挑んでいただきたいものだ。 外見的要素になど頼らず、新たに入学するであろうICUで英語力を磨き、今後ご結婚して平民の立場となるまでは、貴方なりの皇室公務責任を貫いて欲しいものである。 
 

 冒頭より原左都子の“直感的”私論が長引いてしまったが、以下に佳子さまの大学中退及びICUへの再入学志望に関する世の反応の一つを紹介しよう。 

 幼いころから慣れ親しんだ学習院から旅立つ決断をした佳子さま。 女性のキャリア形成を研究する研究員某氏は、「企業側から学生を見た時、評価したいのは学歴や語学力などよりも自立した人であるかどうか。親元を離れて一人暮らしをしたことがあったり、年の離れた弟妹の面倒を見たり、誰かに守られていないところでの努力です」 と話す。 今後佳子さまが新たに経験することが、将来に大いに生かされることは間違いなさそうだ。
 再受験先は眞子さまが卒業したばかりのICUだ。 昨夏、米マサチューセッツ州のハーバード大教員の家で1カ月のホームステイを経験し、海外で視野を広げた佳子さま。 姉の眞子さまが美術、文化財研究を学ばれた国際色豊かなICUに視線が向いたのは、自然の流れだったのかもしれない。早い段階でやりたいことをやりたいと思ったとしても不思議ではない。
 さて眞子さまに続き、佳子さまも迎え入れる可能性が高まっているICU。  ICUには、多様な個性を認め合う風土がある。日本の学校は『出る杭は打たれる』のが一般的。 皇室という特殊な環境で育たれてきたとて、特別扱いされることなく一学生として充実した学生生活が送れると思う。 眞子さまも、学食でご友人とカレーを食べるなど、すっかり溶け込んでいたという。佳子さまは、普段から仲が良い眞子さまから、そんなICUの魅力を聞いたこともあっただろう。
 将来を見据えるとともに、「より自分らしくいられる場所」を目指すことになった佳子さま。ICUのAO入試は書類選考と面接。合格発表は、10月24日だ。

 ここで一旦、原左都子の私論に入ろう。
 う~~~ん。 そもそも、皇室子女に「自立」を求める事自体が「皇室典範」に沿っていないのではなかろうか?
 皆さんもご存知の通り、現憲法には「天皇は国民の象徴」との明文が記されている。 それに準ずる評価を下すならば、上記キャリア研究所女性研究員氏の発言は明らかに法的な過ちを内在しているであろう。
 ICUなる大学のポリシーとして個々の学生の個性を認める土壌がある事実は評価するべきだが、それと皇室子女の今後の自由度を同化するとの過ちを犯してはならない事は歴然だ。
 

 更に、佳子さまに入学直後退学されるとの打撃を受けた学習院大学側からの意見も紹介しよう。

 元々学習院は「皇室御用達」の学校であったが、秋篠宮家では、眞子さまが国際基督教大学(ICU)に進学され、悠仁さまが御茶ノ水女子大附属小学校に進学された。そして、この度宮内庁は佳子さまの学習院大学中退と来年のICU受験を発表した。
 皇太子の御子息である愛子さまが入学された2009年4月、皇太子さまと雅子さまは「皇族として特別扱いすることなく、他の児童と分け隔てなく教育してほしい」というのが強い要望だった。
 ところが、その後愛子様への“いじめ”が勃発するのに時間を要しなかった。 いじめ問題が起こった後、愛子様への“特別扱い”は度を増していく。
 当時の学習院部長氏が、佳子さまが4月から通われていた学習院大学教育学科の教授に就任した。算数や学級経営論などの授業を担当する教授になったので、佳子さまを指導する立場になった。そして、当該部長は、佳子さま“特別扱い”プランを考えていると報じられたこともあった。


 最後に原左都子の私論でまとめよう。

 学習院大学(小中高附属校も含め)現場に於いて、天皇家ご子息を特別扱いするのは当然の事態であろうと私は考える。
 これを平民と同じように扱え!と皇室側から指南されたとて、元教員経験がある私とてその申し出を辞退したい程に、それは難儀な要求である。

 それを言うならば、皇室側こそが少しずつ国民に近づいては如何なのか?
 他者から「平民」扱いされる事を望むよりも、自分達が積極的に国民に近づけてこそ、その願いが叶うのではあるまいか。  一番手っ取り早いのが、皇室から出て平民となられた元皇族女性達こそがそれを率先して根付かせては如何だろう。

 だからこそ私は、将来平民となられ何処かへ嫁ぐ事が決定していると思しき佳子さまに訴えたいのだ。
 貴方のごとく若い皇室世代こそが皇室制度に依存し甘えた行動をとっている場合ではなく、大学現場等で庶民と相まみえる事により、将来平民となる心構えと意気込みを育成して欲しいものだ。