(写真は、原左都子が1970年代後半~80年代初頭にかけ飲食店にてコレクションしたマッチ。 もう既に廃棄処分したものと思っていたところ、先程押入れ内を探索したらその一部が出て来て感激した! 中央辺りの“I want you”と書かれたマッチは私が20代前半頃常連で通い詰めた六本木のサパークラブ「最後の20セント」のマッチ。 その左隣が新宿歌舞伎町のディスコ「カンタベリーハウスギリシャ館」、その左が同じく新宿伊勢丹裏にあったディスコ「ラジオシティ」。 「カンタベリーハウス ビバ館」や「新宿クレイジーホース」のマッチも保存されていますので、ご興味がある方は上記写真を探索してみて下さい。)
今回のエッセイを綴るきっかけを得たのは、9月末より放映中のNHK連続テレビ小説「マッサン」である。
冒頭から、「マッサン」に関してウィキペディア情報の一部を要約しつつ紹介しよう。
朝ドラとして、史上初となる純外国人のヒロインの物語。 また、一連の連続テレビ小説における男性を主人公に置いた作品としては、1995年度下期の『走らんか!』の三国一夫以来19年ぶり。
大正時代、ウイスキーづくりに情熱を燃やす酒屋の跡取り息子が、単身スコットランドへ渡る。そこで出会ったスコットランド人の女性と息子が半ば駆け落ちの状態で国際結婚するところから物語が始まる。 ヒロインは日本とスコットランドの違いに戸惑いつつも、異なる文化を学びながら成長していく。
本作のモデルとなる人物は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタであり、タイトルの「マッサン」はリタが政孝のことをこう呼んだことにちなんでいる。
舞台地は大阪府の住吉・山崎、北海道の余市、広島県の竹原、スコットランドのグラスゴーが予定されている。
(以上、NHKドラマ「マッサン」に関するウィキペディア情報の一部を要約して紹介。)
ここで一旦私論に入るならば、「マッサン」スタート直後の感想は“面白い”と表現できよう。
前作の「花子とアン」に関して寸評するならば、蓮さま役の仲間由紀恵氏の芸達者ぶりこそが光ったものの、視聴率程の内容には乏しく、寂しい中でエンディングを迎えたと捉えている…
それに比し「マッサン」の何を評価するかと言えば、第一に、主役エリーを演ずる女優氏の当初の予想を超える熱演ぶりに、私ならずとも日本人の誰しもが心を打たれているのではあるまいか?
しかも「マッサン」を演ずる男優氏がいい! 実は私はこの男優の名こそ知れども、演技を見たのは今回が初めてだった。 それでも、マッサンがエリーを一途に愛する思いが天邪鬼気質の私にも十分に伝わるのだ。 だからこそ、今後共このドラマを応援したい思いを募られているとの事だ。
話をウィスキーに戻そう。
原左都子が上京した直後数年間の時代背景に於いて、当時我が飲兵衛人生を貫く主たる舞台とは新宿であり六本木(銀座、赤坂等もたまにあったが)だったと言えるのだ。
と言うのも今現在“飲兵衛主流飲み処”の確固たる地位を築き上げている「居酒屋」が発足するのは、ずっと後の事だった。
私の認識によれば我が30歳前後頃に、「つぼ八」を元祖として全国チェーン展開の「居酒屋」がその生命力を徐々に得た記憶がある。
それ以前の時代に地元で飲もうと志す場合、(大変失礼ながら)地元に根付く零細経営の寂れたスナックや酒屋で飲食せざるを得なかったものだ…。
若気の至りの身として、人に誘われ地元のこの種零細飲食店で“お世話になった”事も無きにしもあらずだ。 ところがやはり居心地が悪い。 飲兵衛で名高い私など、店主(特に女将)から幾度「あんたは飲み過ぎだ!」と叱咤された事だろう。 これぞ真正飲兵衛としてご勘弁願いたかったものだ。
その点、東京中心部に位置してる洗練された飲み何処は居心地がいい。
と言うのも、当時の飲み処の流儀とは「ウィスキーボトルキープ」が主流だったからに他ならない。
現在の居酒屋に於いては“焼酎ボトルキープ”が主流だろうが、私が上京した直後の70年代後半時期は“ウイスキーボトルキープ”こそが主流の時代だった。
これぞ、我が意を得たりの思いだった! ボトルをキープしておきさえすれば、後は他者の干渉を受けずに客席で自由に好き放題飲める。 底なし飲兵衛にとってこんな幸せはない!
これに味を占めた私は、何処の飲み処へ行っても「ウィスキーボトル」をキープしまくった。 (自分が支払った事より誘ってくれた他者の支払いが大方だった事実をお詫びするが…)
我が記憶にあるままに、私が飲み処でキープした「ウイスキー」の銘柄を挙げてみよう。
何と言っても「サントリーオールド」が、当時主流だったのではあるまいか?
もちろん、「ニッカG&G]もキープしたなあ…。
私の好みを言うならば「ロバートブラウン」だ。 これは少々高額だったものの、まろやかなテイストが好みでよくキープして“もらった”。
緑ビンに入った「カティ・サーク」も忘れ難いなあ。
あるいは、「カナディアン・クラブ」なども私のお気に入りだった。
サントリー・ホワイトなど、安価だったが私の舌には美味しかった。
ついでに語ると、私はバーボンウィスキーは癖が強すぎて苦手だった。 ところが当時付き合っていた彼氏が「I.W.ハーパー」が好みだと言った時には、それに迎合してしばらく一緒に堪能した時期もある。
「マッサン」と言えば、スコッチウイスキーも忘れてはならないだろう。 緑ビンに入った「J&B」はよくボトルキープしたし、「ホワイトホース」も好きだった。 「バレンタイン」などは年代物にもよるが高額だった記憶がある。
今となっては、我が遠い時代のノスタルジーでしかないウイスキー。
それでもNHKドラマ「マッサン」が、我が脳裏に“ウィスキー愛好時代”を蘇らせてくれる事実には間違いない。
今後もマッサンとエリーを応援していく意向だ。
どうかマッサンには美味しいウィスキーを作ってもらって、我がノスタルジーを超越するべく更なる飲兵衛人生を堪能させて欲しいものだ。
今回のエッセイを綴るきっかけを得たのは、9月末より放映中のNHK連続テレビ小説「マッサン」である。
冒頭から、「マッサン」に関してウィキペディア情報の一部を要約しつつ紹介しよう。
朝ドラとして、史上初となる純外国人のヒロインの物語。 また、一連の連続テレビ小説における男性を主人公に置いた作品としては、1995年度下期の『走らんか!』の三国一夫以来19年ぶり。
大正時代、ウイスキーづくりに情熱を燃やす酒屋の跡取り息子が、単身スコットランドへ渡る。そこで出会ったスコットランド人の女性と息子が半ば駆け落ちの状態で国際結婚するところから物語が始まる。 ヒロインは日本とスコットランドの違いに戸惑いつつも、異なる文化を学びながら成長していく。
本作のモデルとなる人物は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタであり、タイトルの「マッサン」はリタが政孝のことをこう呼んだことにちなんでいる。
舞台地は大阪府の住吉・山崎、北海道の余市、広島県の竹原、スコットランドのグラスゴーが予定されている。
(以上、NHKドラマ「マッサン」に関するウィキペディア情報の一部を要約して紹介。)
ここで一旦私論に入るならば、「マッサン」スタート直後の感想は“面白い”と表現できよう。
前作の「花子とアン」に関して寸評するならば、蓮さま役の仲間由紀恵氏の芸達者ぶりこそが光ったものの、視聴率程の内容には乏しく、寂しい中でエンディングを迎えたと捉えている…
それに比し「マッサン」の何を評価するかと言えば、第一に、主役エリーを演ずる女優氏の当初の予想を超える熱演ぶりに、私ならずとも日本人の誰しもが心を打たれているのではあるまいか?
しかも「マッサン」を演ずる男優氏がいい! 実は私はこの男優の名こそ知れども、演技を見たのは今回が初めてだった。 それでも、マッサンがエリーを一途に愛する思いが天邪鬼気質の私にも十分に伝わるのだ。 だからこそ、今後共このドラマを応援したい思いを募られているとの事だ。
話をウィスキーに戻そう。
原左都子が上京した直後数年間の時代背景に於いて、当時我が飲兵衛人生を貫く主たる舞台とは新宿であり六本木(銀座、赤坂等もたまにあったが)だったと言えるのだ。
と言うのも今現在“飲兵衛主流飲み処”の確固たる地位を築き上げている「居酒屋」が発足するのは、ずっと後の事だった。
私の認識によれば我が30歳前後頃に、「つぼ八」を元祖として全国チェーン展開の「居酒屋」がその生命力を徐々に得た記憶がある。
それ以前の時代に地元で飲もうと志す場合、(大変失礼ながら)地元に根付く零細経営の寂れたスナックや酒屋で飲食せざるを得なかったものだ…。
若気の至りの身として、人に誘われ地元のこの種零細飲食店で“お世話になった”事も無きにしもあらずだ。 ところがやはり居心地が悪い。 飲兵衛で名高い私など、店主(特に女将)から幾度「あんたは飲み過ぎだ!」と叱咤された事だろう。 これぞ真正飲兵衛としてご勘弁願いたかったものだ。
その点、東京中心部に位置してる洗練された飲み何処は居心地がいい。
と言うのも、当時の飲み処の流儀とは「ウィスキーボトルキープ」が主流だったからに他ならない。
現在の居酒屋に於いては“焼酎ボトルキープ”が主流だろうが、私が上京した直後の70年代後半時期は“ウイスキーボトルキープ”こそが主流の時代だった。
これぞ、我が意を得たりの思いだった! ボトルをキープしておきさえすれば、後は他者の干渉を受けずに客席で自由に好き放題飲める。 底なし飲兵衛にとってこんな幸せはない!
これに味を占めた私は、何処の飲み処へ行っても「ウィスキーボトル」をキープしまくった。 (自分が支払った事より誘ってくれた他者の支払いが大方だった事実をお詫びするが…)
我が記憶にあるままに、私が飲み処でキープした「ウイスキー」の銘柄を挙げてみよう。
何と言っても「サントリーオールド」が、当時主流だったのではあるまいか?
もちろん、「ニッカG&G]もキープしたなあ…。
私の好みを言うならば「ロバートブラウン」だ。 これは少々高額だったものの、まろやかなテイストが好みでよくキープして“もらった”。
緑ビンに入った「カティ・サーク」も忘れ難いなあ。
あるいは、「カナディアン・クラブ」なども私のお気に入りだった。
サントリー・ホワイトなど、安価だったが私の舌には美味しかった。
ついでに語ると、私はバーボンウィスキーは癖が強すぎて苦手だった。 ところが当時付き合っていた彼氏が「I.W.ハーパー」が好みだと言った時には、それに迎合してしばらく一緒に堪能した時期もある。
「マッサン」と言えば、スコッチウイスキーも忘れてはならないだろう。 緑ビンに入った「J&B」はよくボトルキープしたし、「ホワイトホース」も好きだった。 「バレンタイン」などは年代物にもよるが高額だった記憶がある。
今となっては、我が遠い時代のノスタルジーでしかないウイスキー。
それでもNHKドラマ「マッサン」が、我が脳裏に“ウィスキー愛好時代”を蘇らせてくれる事実には間違いない。
今後もマッサンとエリーを応援していく意向だ。
どうかマッサンには美味しいウィスキーを作ってもらって、我がノスタルジーを超越するべく更なる飲兵衛人生を堪能させて欲しいものだ。