原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

自民党政権潰したいが、対立野党候補者達が貧弱過ぎる…

2014年12月13日 | 時事論評
 「原左都子エッセイ集」2014.11.17 「イデオロギーよりアイデンティティで沖縄辺野古を守ろう」と題するバックナンバー内で、私は以下の記述をしている。

 安倍政権が年内に衆議院解散総選挙に踏み切るとの方針を固めた速報ニュースを見聞した時には、実に驚かされた。
 今頃何故??    早速原左都子の私論だが、そんなの政権の“護身策略”に決まっていようが、それにしてもとてつもなく身勝手な許し難き話だ。
 私の希望的観測では、これは自民党内での“安倍潰し”かとも一時考えた。 「アベノミクス」経済政策の失敗、国民の民意を無視した「集団的自衛権」強行採決、及び原発再稼働政策、中韓敵対視戦略、女性閣僚登用における早期失敗との汚点、等々……   安倍首相が犯した失策は数知れない。
 国民民意を反映したもう少しマシな自民政権を作り直そうとの意思で、末端自民党員達が新たな政権マニフェスト作りに目覚めたのであれば、今後に向けてかすかな期待が抱けるとほんの少しだけ私は期待した。
 ところがどっこい、自民党(公明党も含めて)現政権の“我が身息災ぶり”は底を知らない様子だ。
 今回の解散総選挙の言い出しっぺは、安倍首相本人であるらしい。  要するに、今後自民公明政権が急激に国民よりの支持率を失い続けるであろう未来を予見して、今現在「消費税増税先送り」を主たる論戦テーマとして解散総選挙に持ち込んだ方が、末端国民からの票が取り易いと姑息にも考えたのだ。  
 何とも許し難い来る12月の衆院解散総選挙ではあるが、国民の皆さん、この機会を有効利用して是非とも安倍政権をぶっ潰そうではありませんか!!   短い選挙戦ではあるが、ここを何とか野党連中に頑張ってもらって、民意を持って少なくとも小選挙区では自民公明を叩きのめしたいものだ!
 現在の諸野党に何の力も無い事など重々承知の上だが、ここで国民が野党と結束して自民安倍政権を一旦潰す行動に出なければ、今後「戦争が出来る国作り」「原発再稼働」を本気で実行されてしまう末恐ろしさを抱えている事実を、この機会に国民皆が我が身として認識し直そうではないか!
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)


 ところが12月8日の衆院選公示後、(我が小選挙区)候補者の蓋を開けた私は愕然とさせられるはめと相成った。
 野党候補者に(あくまでも私の視点からの話だが)投票に値する候補者が一人もいないのだ… 
(何処の政党及び如何なる候補者に投票するかなど極めて個人情報色が強い内容であるため、当然ながらここでは記載を控えさせていただくが。)

 むしろ私が絶対に潰したい対象である自民党よりの(我が小選挙区内の)候補者が、政治家としては一番実績を積んでいるのに加えて手腕も備えていそうだ。   (自民党内で安倍氏との距離もありそうだし…??) 
 しかも過去に於いて私はこの自民党候補者と接点があった。 それは民主党が大量票を獲得し政権交代した数年前時点での選挙戦時の話である。 
 ちょうど私が自宅ベランダで洗濯物を取り入れていた夕刻、上記自民候補者がその真下を“徒歩”でゆっくり歩きつつ立候補の挨拶に来た。 大声で名前のみがなり立てる選挙カーではなく“徒歩”とのゆっくりスピード感が功を奏したと思うのだが、私がベランダから真下を歩く候補者に手を振ると、しばらく立ち止まり私の方を振り向き「ありがとうございます。」なる挨拶の後、その近辺で選挙演説を始めた事が印象的だった。 (大変申し訳ないが、その選挙でも私は自民党には一票を投じていないのだが…)
  

 今回の衆院選に於いては(冒頭に掲げた理由により)自民党政権を潰す!事を我がモットーとしている以上、どうしても当該候補者に貴重な一票を投じられるはずはない。

 ところがどうしたことか、我が小選挙区内野党立候補者の経歴や今回の選挙に臨むポリシーの程を(私の努力の及ぶ限り)調査してみても、大したデータが得られないのだ。
 ははあ。  今回の選挙に於いては我が小選挙区内の自民党候補者が“どうせ「大量票」をゲットするであろう”と野党連中は見込み、野党候補者どもが選挙活動を手抜きしていると私は見抜いた。

 これこそとんでもない話だ。

 私の調査によれば、我が選挙区内の野党各候補者の経歴や(潜在的政治手腕)の程が貧弱過ぎる。
 
 某野党(民主党だが)の候補者は民主党政権交代時に上記自民党候補を蹴倒して当選しているものの、その後の選挙に於いて敗北している。  民主党としてはこの候補者にこそ力を入れたいのだろうが、(私の想像通り)如何に贔屓目にみても自民党候補者の実力の程が上回っている事実を既に予想して、選挙戦で無駄金を消費するのを回避したいのであろうか。

 あるいは、今回の衆院選に於いてある程度票を取りそうな「共産党」を取り上げても、今の時代に至ってこの党が何を目指いしたいのか私には理解しかねる部分がある。
 どうせ国政選挙では勝てるはずはないから、とにかく少しでも野党の上位に立つべく頑張るしかない事実を承知しているとも表現出来る政党が「共産党」ではなかろうか?  それが証拠に、全国小選挙区の候補者のほとんどが“女性”である。  例えば我が小選挙区の立候補者も高齢女性なのだが、その経歴といえば大学は中退、その後保母を長年経験して、訴える内容は「育児・少子化対策」及び「女性問題」そればかりだ……  
 決して女性だから悪いとは言わないが、「集団的自衛権」問題をはじめ日本国憲法解釈を如何に心得ているのか等々を、是非とも共産党女性候補者にも庶民相手に熱く語って欲しかったのだが…。


 以下は原左都子の個人的志向になるが、私の場合選挙投票に際し総合評価で自分よりも経歴や生き様で劣る(あくまでも私個人の評価基準に過ぎないが)と結論付ける立候補者には、決して貴重な一票を入れないことに決めている。

 これに関して、今回の衆院選挙に際し我が身内と話し合いを持った。
 身内曰く、「どうしても自民党政権を潰したい場合、自分の趣味や経歴などにこだわっていられない。誰でもいいからとにかく野党候補に一票を投じない事にはその実現は叶わない。」
 それに反撃して私曰く、「そうは言うけど、その論理に従って野党に投票したって結局は以前の民主党の失敗を繰り返すだけなのは自明の理だ。」 「自民党も許し難いが、私としては自分が欲さない野党候補者に貴重な一票を投じる訳にはいかない。」
 身内曰く、「結局は選挙制度自体が問われるべきだ。 諸外国では投票率が50%に満たない場合選挙のやり直しを実施する国もある。 あるいは選挙リコール制度が採用されている国もある。 日本の今後の選挙制度もこれらに学ぶべきだ。」


 最後に参考だが、大いに悩みつつも私自身は既に「選挙前(不在者)投票」を終えている。

 各種事前選挙リサーチ結果によれば、何だか明日の投票結果が既に目に見えていて私としては落胆感が大きく辛いのだが、とにかく国民の皆さん、明日は必ず貴重な一票を投じて下さいますように!!

 その後で、今一度この国の行く末を国民皆で考えましょう!