朝日新聞12月20日別刷「be」“ランキング”のテーマは 「2014年の重大ニュース」だったのだが、このランキングの中に、我が予想通り 「青色LED発明3氏にノーベル賞」 がランクインしている。
参考のため、上記朝日新聞2014年重大ニュースランキングを以下に紹介するならば、
1位 STAP細胞真偽騒動
2位 御嶽山の噴火
3位 消費税8%スタート
4位 ソチ五輪フィギュアで羽生が金
5位 青色LED発明の3氏にノーベル賞 (以下略) と続いている。
前回の我がエッセイ集にてSTAP事件を取り上げたばかりの原左都子にして、「STAP細胞騒動」が1位にランクインしている事に多少驚いた。
おそらくこれは“朝日新聞読者アンケートによる結果”故と解釈する。 (私の頭脳も良くも悪くも、相当朝日新聞に感化されている事を物語る結果のような気もするが…)
さて、今回のエッセイ本題に入ろう。
上記ランキング5位に位置付けている「青色LEDノーベル賞」受賞については私も異論はない事に関し、少し前のバックナンバーに於いて公開済みである。
むしろ今回の日本人ノーベル物理学賞3氏受賞の快挙は、その基礎研究段階から応用研究期を経て既に地球規模にて多大なる経済効果がもたらされている内容故に、世界中の誰しもが分かり易い受賞であり異議を唱える人はいない事であろうと推測する。
ところが私は去る12月10日にストックホルムにて開催された「ノーベル物理学賞授賞式」のメディア映像を見ていて、受賞内容とはかけ離れた“無駄”画面を見せられ仰天させられる羽目と相成った。
その画面とは、受賞者の一人である名古屋大学教授天野浩氏の(失礼ながらド派手なだけで決して美しくない)奥方が、授賞式内外でさも自身がノーベル賞受賞者であるがごとく表舞台にしゃしゃり出た“顰蹙事態”に関してである。 (片や美女で誉れ高い中村氏の奥方など、一切メディアの前には姿を見せなかったことが印象的だ。)
「原左都子エッセイ集」バックナンバーに於いて、私は主要国元首の奥方(いわゆる“ファーストレディ”)が、公的場面に於いて如何なる行動を採るべきかに関して2度程私論を展開している。
その中の一つ、 2009年10月26日バックナンバー 「ファーストレディの真価」 と題するエッセイ内容の一部を以下に再現しよう。
主要国元首会談等の会合に必ず大統領(首相)夫人が同行している報道をマスメディアから見せられて、昔から私は大いに違和感を抱いている。 何で旦那の仕事に奥さんがのこのこついて行かなきゃいけないの? まあ夫婦だからついて行ってもいいとして、公の場にまでしゃしゃり出て記念写真まで一緒に入り、それが世界中に報道されるって、おかしな話でしょう? ファーストレディって言うけど、外見だけ着飾って、旦那の仕事に金魚のウンチみたいにつきまとって、あらかじめ仕立てられた慈善行為のパフォーマンスだけマスメディアの取材のためにする事のどこがファーストレディなんだか、私には理解しかねる。
しかも逆はあり得ないのだ。 例えば(故)サッチャーさんの旦那が元首会談にのこのこついて来たのを私は見たことがない。 米国大統領選に出馬中のクリントンさん(女)は、クリントン元大統領にはいつも同行していたけれど、現在出馬中のクリントンさんに旦那がくっついている姿も見ない。 男女平等意識の高い国々でさえこの有様なのはなぜであろうか。 政界における単なる慣習と済まされて済む話か?
(以上、「原左都子エッセイ集」開設当初の2007年10月バックナンバー記事より引用)
話題を今年のノーベル物理学賞授賞式に戻すが、名古屋大学教授天野氏の奥方氏は、何故あれ程までに授賞式にて(あくまでも夫氏の業績である)「ノーベル賞受賞式典」出席に単に妻の身分でこだわったのであろう? 未だ学生身分の子供2人まで引き連れて授賞式会場を訪れ、メディアの質問に奥方が最大限応えている映像が何度も映し出された。
夫が「ノーベル賞」を受賞する事とは、それ程までに奥方の栄誉なのだろうか???
自分自身で物事を成し遂げてこその我が栄誉!とのポリシーの下生き延びている原左都子にとっては、たとえノーベル賞であろうが旦那の業績評価祭典にチャラチャラつきまとうなど、一生に渡り到底理解不能な現象なのだが……
ここで話題を表題に戻し、「ノーベル賞」自体の真価を問おう。
少し古くなるが、朝日新聞12月5日付夕刊に「ノーベル賞メダル競売で5.7億円」との記事があった。
以下に要約して紹介しよう。
DNA二重らせん構造発見者の一人、ジェームス・ワトソン氏(86)が受賞したノーベル賞メダルが、12月4日、ニューヨークで落札にかけられ約5億7千万円で落札された。
ワトソン氏と一緒にノーベル医学生理学賞受賞した故クリック氏のメダルは昨年競売にかけられ約2億7千万円の値段が付いた。 ワトソン氏はこれに真似て自分が受賞したメダルを競売にかけたらしいが、得た資金を大学等への寄付に回すと言う。
最後に私論に入ろう。
現在に於いては世界規模での栄誉であろう「ノーベル賞」自体の“真価”の是非が問われる程に、科学・文化が(ある意味で歪みつつ)発展した現状ではなかろうか。
「なぜこれがノーベル賞受賞??」 なるエッセイを「原左都子エッセイ集」に於いて公開し続けており、それらに少なからずのアクセスを頂戴して来ている。 (直近で言うならば、平和賞受賞 パキスタンマララ氏に関しても我が異議を唱えている。)
ここは「ノーベル賞」を受賞した(してしまった)人物こそに、ご本人が世界に於いて置かれている今後の活躍の意向の程を問いたい思いだ。
既に高齢域に達している「ノーベル賞」受賞者にとっては既にその進路を失っている事であろう。 それだからこそ、「ノーベル賞メダル」を競売にかけその収益(財力)で今後の世界科学発展に寄与したいとの受賞者の切なる思いは私にも重々通じる。
反面「ノーベル賞」を受賞したとの事実を、今後のご自身の科学研究の更なる糧にせねばならない若き年代の受賞者達に物申したい。
特にノーベル物理学賞授賞式に見た目だけ派手な奥方(及び一家を)伴い、メディア情報を通して自分勝手なパフォーマンスを日本中に繰り広げた若き研究者の方(天野浩氏だが)に言いたい事がある。
天野浩さん、若年層の貴方が今後本当にもう一度ノーベル賞を受賞できるレベルの基礎研究をこの世に公開可能なのか??
それがもしも叶わない場合、先輩に真似てノーベル賞メダルを競売にかけ何処かの科学教育機関へ寄付するべきと私は思うのだが…
貴方達一家(特に奥方)がノーベル賞受賞式典会場内外で、日本のメディア報道を通してまるで奥方自身がファーストレディにでもなった気分に浸り、派手ないでたちでみっともなくも大騒ぎした映像の迷惑責任がのしかかっていると私は判断するのだが、如何だろうか……
参考のため、上記朝日新聞2014年重大ニュースランキングを以下に紹介するならば、
1位 STAP細胞真偽騒動
2位 御嶽山の噴火
3位 消費税8%スタート
4位 ソチ五輪フィギュアで羽生が金
5位 青色LED発明の3氏にノーベル賞 (以下略) と続いている。
前回の我がエッセイ集にてSTAP事件を取り上げたばかりの原左都子にして、「STAP細胞騒動」が1位にランクインしている事に多少驚いた。
おそらくこれは“朝日新聞読者アンケートによる結果”故と解釈する。 (私の頭脳も良くも悪くも、相当朝日新聞に感化されている事を物語る結果のような気もするが…)
さて、今回のエッセイ本題に入ろう。
上記ランキング5位に位置付けている「青色LEDノーベル賞」受賞については私も異論はない事に関し、少し前のバックナンバーに於いて公開済みである。
むしろ今回の日本人ノーベル物理学賞3氏受賞の快挙は、その基礎研究段階から応用研究期を経て既に地球規模にて多大なる経済効果がもたらされている内容故に、世界中の誰しもが分かり易い受賞であり異議を唱える人はいない事であろうと推測する。
ところが私は去る12月10日にストックホルムにて開催された「ノーベル物理学賞授賞式」のメディア映像を見ていて、受賞内容とはかけ離れた“無駄”画面を見せられ仰天させられる羽目と相成った。
その画面とは、受賞者の一人である名古屋大学教授天野浩氏の(失礼ながらド派手なだけで決して美しくない)奥方が、授賞式内外でさも自身がノーベル賞受賞者であるがごとく表舞台にしゃしゃり出た“顰蹙事態”に関してである。 (片や美女で誉れ高い中村氏の奥方など、一切メディアの前には姿を見せなかったことが印象的だ。)
「原左都子エッセイ集」バックナンバーに於いて、私は主要国元首の奥方(いわゆる“ファーストレディ”)が、公的場面に於いて如何なる行動を採るべきかに関して2度程私論を展開している。
その中の一つ、 2009年10月26日バックナンバー 「ファーストレディの真価」 と題するエッセイ内容の一部を以下に再現しよう。
主要国元首会談等の会合に必ず大統領(首相)夫人が同行している報道をマスメディアから見せられて、昔から私は大いに違和感を抱いている。 何で旦那の仕事に奥さんがのこのこついて行かなきゃいけないの? まあ夫婦だからついて行ってもいいとして、公の場にまでしゃしゃり出て記念写真まで一緒に入り、それが世界中に報道されるって、おかしな話でしょう? ファーストレディって言うけど、外見だけ着飾って、旦那の仕事に金魚のウンチみたいにつきまとって、あらかじめ仕立てられた慈善行為のパフォーマンスだけマスメディアの取材のためにする事のどこがファーストレディなんだか、私には理解しかねる。
しかも逆はあり得ないのだ。 例えば(故)サッチャーさんの旦那が元首会談にのこのこついて来たのを私は見たことがない。 米国大統領選に出馬中のクリントンさん(女)は、クリントン元大統領にはいつも同行していたけれど、現在出馬中のクリントンさんに旦那がくっついている姿も見ない。 男女平等意識の高い国々でさえこの有様なのはなぜであろうか。 政界における単なる慣習と済まされて済む話か?
(以上、「原左都子エッセイ集」開設当初の2007年10月バックナンバー記事より引用)
話題を今年のノーベル物理学賞授賞式に戻すが、名古屋大学教授天野氏の奥方氏は、何故あれ程までに授賞式にて(あくまでも夫氏の業績である)「ノーベル賞受賞式典」出席に単に妻の身分でこだわったのであろう? 未だ学生身分の子供2人まで引き連れて授賞式会場を訪れ、メディアの質問に奥方が最大限応えている映像が何度も映し出された。
夫が「ノーベル賞」を受賞する事とは、それ程までに奥方の栄誉なのだろうか???
自分自身で物事を成し遂げてこその我が栄誉!とのポリシーの下生き延びている原左都子にとっては、たとえノーベル賞であろうが旦那の業績評価祭典にチャラチャラつきまとうなど、一生に渡り到底理解不能な現象なのだが……
ここで話題を表題に戻し、「ノーベル賞」自体の真価を問おう。
少し古くなるが、朝日新聞12月5日付夕刊に「ノーベル賞メダル競売で5.7億円」との記事があった。
以下に要約して紹介しよう。
DNA二重らせん構造発見者の一人、ジェームス・ワトソン氏(86)が受賞したノーベル賞メダルが、12月4日、ニューヨークで落札にかけられ約5億7千万円で落札された。
ワトソン氏と一緒にノーベル医学生理学賞受賞した故クリック氏のメダルは昨年競売にかけられ約2億7千万円の値段が付いた。 ワトソン氏はこれに真似て自分が受賞したメダルを競売にかけたらしいが、得た資金を大学等への寄付に回すと言う。
最後に私論に入ろう。
現在に於いては世界規模での栄誉であろう「ノーベル賞」自体の“真価”の是非が問われる程に、科学・文化が(ある意味で歪みつつ)発展した現状ではなかろうか。
「なぜこれがノーベル賞受賞??」 なるエッセイを「原左都子エッセイ集」に於いて公開し続けており、それらに少なからずのアクセスを頂戴して来ている。 (直近で言うならば、平和賞受賞 パキスタンマララ氏に関しても我が異議を唱えている。)
ここは「ノーベル賞」を受賞した(してしまった)人物こそに、ご本人が世界に於いて置かれている今後の活躍の意向の程を問いたい思いだ。
既に高齢域に達している「ノーベル賞」受賞者にとっては既にその進路を失っている事であろう。 それだからこそ、「ノーベル賞メダル」を競売にかけその収益(財力)で今後の世界科学発展に寄与したいとの受賞者の切なる思いは私にも重々通じる。
反面「ノーベル賞」を受賞したとの事実を、今後のご自身の科学研究の更なる糧にせねばならない若き年代の受賞者達に物申したい。
特にノーベル物理学賞授賞式に見た目だけ派手な奥方(及び一家を)伴い、メディア情報を通して自分勝手なパフォーマンスを日本中に繰り広げた若き研究者の方(天野浩氏だが)に言いたい事がある。
天野浩さん、若年層の貴方が今後本当にもう一度ノーベル賞を受賞できるレベルの基礎研究をこの世に公開可能なのか??
それがもしも叶わない場合、先輩に真似てノーベル賞メダルを競売にかけ何処かの科学教育機関へ寄付するべきと私は思うのだが…
貴方達一家(特に奥方)がノーベル賞受賞式典会場内外で、日本のメディア報道を通してまるで奥方自身がファーストレディにでもなった気分に浸り、派手ないでたちでみっともなくも大騒ぎした映像の迷惑責任がのしかかっていると私は判断するのだが、如何だろうか……