原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

舛添都知事、公金私的流用疑惑で居直り続けるのはみっともないよ

2016年05月11日 | 時事論評
 つい先ほど、ネット報道にて見た舛添東京都知事に関するニュースを以下に紹介しよう。

 東京都の舛添要一知事の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(解散)が「会議費」名目で千葉県内のホテルに支出した約37万円が、家族旅行に充てられ政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いがあると5月11日発売の週刊文春が報じた。 舛添氏は同日午前、報道陣に対し「事務所に調べるように指示した。精査が終わればコメントしたい」と述べた。
 同研究会の政治資金収支報告書によると、研究会は千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」に2013年1月3日に約23万8千円、14年1月2日に約13万3千円を支払っており、支出目的はともに「会議費用」となっている。 週刊文春は会議ではなく家族旅行だったとする関係者の証言を紹介し、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いがあると指摘した。
 舛添氏は報道陣から自身の記憶ではどうかと問われたが、「不正確なことは言いたくない」と話した。
 (以上、本日5月11日先ほどネットにて見た報道より引用したもの。)


 上記“事件”発生以前の4月下旬にも、舛添氏は公用車の私的利用に関して問題を起こしている。

 早速、ネット情報よりその事件報道を以下に紹介しよう。
 ネット表題: 舛添知事、公用車で湯河原の別荘通い 「全く問題ない」 2016年4月27日19時19分
 東京都の舛添要一知事が昨年5月からほぼ毎週末、神奈川県湯河原町の別荘と都庁などの公務先を運転手つきの公用車で行き来していたことがわかった。 都が27日、明らかにした 。舛添氏は「ルールに従ってやっている。全く問題はない」と述べた。
 都によると、公務先と別荘の送迎で公用車を使用していたのは、記録が残る昨年4月1日から今月11日までで計48回。 自身が役員を務める会社「舛添政治経済研究所」が所有する事務所が別荘にあるという。
 舛添氏は「一番静かで仕事ができる。健康を保ち頭を整理して都民のために働く態勢を整えるのは、知事として重要な役割だ」と説明。 週末を中心に通って都政に関わる資料を読み込むなど、翌週の公務に備えていたという。
 湯河原町と都庁の距離は約100キロ。 移動に2時間ほどかかるが、都の決まりでは知事の公用車は、発着点のいずれかが公務に関わる場合は距離や時間にかかわらず使用が認められている。
 災害発生など緊急時に登庁できない恐れについて、舛添氏は「湯河原には緊急連絡無線もある。私の経験では奥多摩より早く都庁に戻れる」と述べた。
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)

 ここで、原左都子の私見に入ろう。
 舛添東京都知事に関する上記“湯河原別荘”ニュース報道を、私はおそらく4月28日のNHKのニュース報道にて最初に見聞した。
 その時の我が印象を語ろう。 「へえ、舛添さんもそういう事をやっていたのね~~。 まあ考えられるけど。 何と言っても現在の東京都は4年後の東京五輪に向けて躍起になっているとも言えるし、それに関して舛添さんは出過ぎもせず消極的にもならず適度な関係を国家及び都民と築きつつ、自分では上手くやっていると図に乗っているんだろうなあ。  それにしても、昨年4月から48回にも渡り自分の別宅に公用車を走らせたのだと???  その行動が自分の都知事運営にとって、自分に適合していた故に合法だったと?!?」
 ただ、私はメディアの報道に応える舛添氏の“笑み”の中に、「やっちゃった… しまった!」なる怯えた影の表情を見逃していない。 
 「えーー。慎重に湯河原まで行ったつもりなのに、メディアに後を付けられていたのか……」 そんな舛添氏の大失敗感覚による“歪んだ笑み”を、哀れにすら感じていたところだ。

 そうしたところ、やはり続報とはあるものだ。
 それぞ、冒頭に記した「舛添都知事公金家族旅行流用事件」なのだが。
 当該事件に関しては、舛添氏本人が回答保留としている事を一都民として救いに思うものの…



 私は、2015.4.3付バックナンバーにて、「政治家も医師も労働対価以外の金銭授受は慎むべき」なる表題のエッセイを公開している。
 当該エッセイに於いては、世に「先生」との敬称にて奉られ、十分な労働対価にも恵まれているであろう“上層階級”に位置していながら、何故意地汚くも法外金銭授受を甘受せんとするのかに対し厳しい指摘をしている。

 以下に、その内容の一部を振り返らせていただこう。
 庶民には厳しく、自分たちには大アマな安倍内閣の金遣いが明らかになった。 2015年3月30日の衆院予算委で、石破茂地方創生担当相が高級公用車を短期間で乗り換えていた事実を指摘した。 内閣府の運用ルールでは、大臣の公用車は「12年間使用か10万キロ走行」をメドに買い替えるのが一般的。 これに大いに反する石破氏の公用車買替実態の我儘ぶりであり、庶民がカツカツの生活費で暮らしているのにフザケた金銭感覚だ。 いやはやまったくもって“恥知らず”のみっともない醜態を国民に晒した石破氏だが、カネに関する感覚が麻痺しているのは政治家のみならず、医師も同様の惨憺たる有様だ…。
 (当該ネット情報は医師の金銭授受に関しても指摘しているが)、医学経験がある私に言わせてもらうならば、とにもかくにも“医師中心の医療業界ピラミッド虚像構造”こそがどうにかならないものか!と結論付けたいものだ。  
 最後に、原左都子の私論でまとめよう。
 政治家先生達や医師先生達。  貴方達は本気で根拠無き巨額の金銭を受け取る事を“自分らの当然の権利”と認識してしまっているのだろうか??    少しはこの世に生を受けた人間として、「恥を知ろうよ」。 自分自身が成し遂げた“労働対価”以外の金銭を深い思慮もなく安易に受け取るその姿とは、経済弱者である庶民達の目線からは“醜いブタ”すなわち“乞食同様”に映り、実にみっともないとしか表現しようがない。
 もしもこの世を“上から目線”で操っている(と勘違いしている)政治家及び医師諸先生方が、少しは我が身を省みて「恥を知る」観点に立てたならば、世はもっと活性化するとの未来展望がありそうな気もする。
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を紹介したもの。)


 舛添さん。 貴方が知事に選出された東京都とは確かに税収に恵まれ、自治体として経営破綻なる言葉とは対極の存在である事は東京都に住む私も理解している。

 ただそれに甘んじ安穏と公的資金(都民からの税金)を私的流用せんと企む、その麻痺感覚に陥った精神構造の程は、一体どうしたことか??
 政治家の多くがその麻薬に引っかかり身を誤っている現状に、貴方も同調してしまっているのか?

 よくぞまあ、舛添氏の公的資金汚染の実態をメディアが報道してくれたものだ。
 が、これでまた舛添氏が辞任すると想定した場合、堂々巡りで繰り返される政治家の金銭的醜態を想像すると、血税を払い続ける一庶民としては、やるせない思いと共にとことん嫌気がさすというものだ。