3年以上前より「原左都子エッセイ集」をお読み下さっている方々は、ご記憶の事と期待申し上げるが。
2014年初頭に発生した「STAP細胞改ざん・捏造事件」に関し、一応“科学者の端くれ”を自負している私は、ほぼ1年以上に渡り当該事件を追跡しつつ本エッセイ集に於いて事件に関する私論を展開して来ている。
以下に、本エッセイ集に於いて2014年に綴り公開した STAP関連エッセイ を列挙させて頂こう。
2月3日 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」
3月12日 「STAP細胞騒動は基礎研究体質のいい加減さを露呈した」
4月3日 「STAP騒動、私なら未熟者扱いされるより捏造を認めたい」
4月10日 「4/9小保方会見、むしろ科学者として墓穴を掘った」
5月10日 「5/8理研調査委『STAP論文取下げ』記者会見を論評する」
5月21日 「小保方論文“切り貼り”は何故『改ざん』と確定されたか?」
6月4日 「STAP論文すべて撤回で、今後の小保方氏の行く末は?」
6月14日 「理研の新法人化は当分棚上げにするべき」
7月2日 「小保方氏って、未だ理研から給与貰ってるの?」
7月29日 「小保方氏はもはや不正疑惑から逃れられない」
8月5日 「笹井副センター長自殺はSTAP不正を証明したも同然」
10月25日 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」
上記の中から、2014.10.25 公開の 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」の私論結論部分を、今一度以下に反復させて頂こう。
とりあえず、小保方氏が「かわいい(職場内でアピールされる)女性」であるのか否かに関しては論評を避けるとして、朝日新聞記事内の小熊英二氏の論評が、「民間企業」に於ける科学研究を焦点として書かれている事が多少気にかかる。
小保方氏の場合民間への就業経験は皆無であり、早大にて博士課程修了後は独立行政法人理化学研究所等の国家関連組織を自己の研究土台としていると私は認識している。 そうした場合こと小保方氏に関しては、民間にての“プロジェクトチーム”だの、“若手研究者の使い捨て”等々の試練とは無縁の人生を歩んでいるのではあるまいか??
これこそが、小保方氏にとって一番のネックだったとも言えよう。
(民間のごとく)厳しい科学研究の世界を小保方氏が一度でも経験できたならば、もう少しマシな「実験ノート」を作成する能力を修得出来たはずである。 加えてもしも小保方氏が民間で鍛えられていたならば、自費で開催した4月の「記者会見」に於いて、記者団よりあれだけの“こっ酷いバッシング”を受け人生初めて決定的打撃を直に経験し、墓穴を掘らずに済んだはずだ。
早大が小保方氏の博士論文取消し判断に於いて“猶予期間”を設けた事態に関しては、早大こそがその責任を取るべきだ。
ところが小保方氏が一時所属したハーバード大学とて科学誌「ネイチャー」とて、既に小保方氏を見放している。 そんな厳しい状況下で、専門力の程が計り知れない早大が一体如何なる責任を取れると言うのか?!
最後に朝日新聞小熊氏の論評とは趣旨を異にする原左都子の結論を、以下に提示しよう。
小保方氏のとんでもなく低きレベルの科学者としての資質の欠け具合、及び理研を筆頭とする周囲研究者達の決定的落ち度を考慮した場合、やはりSTAP事件は“必然的に”発生した、我が国科学史に於いて稀に見る「汚点」と評価せざるを得ないであろう。
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用したもの。)
さて表題に関してだが、本日(2月11日付)の朝日新聞記事によれば。
昨日(2月10日)放送倫理・番組向上機構(BPO)は、STAP細胞の研究不正問題を検証した「NHKスペシャル」について、論文を書いた小保方晴子?元理研研究員の名誉を棄損する人権侵害があったと認め、NHKに対し委員会の決定内容を放送するとともに再発防止に努めるよう勧告した、との事だ。
これに対しNHK側は、「真摯に受け止めると共に、人権侵害はない」と反論している。
BPO側の言い分としては、NHKの報道に於いて、小保方氏がES細胞を『盗んだ』とする表現に人権侵害があると主張すると共に、取材のやり方が、まるで小保方氏を不正の犯人として追及するような姿勢があった点にも、放送倫理上の問題があったとしている。 その一方、委員9名のうち2人は「放送倫理上の問題はあるが、人権侵害があったとまでは言えない」と公表している。
これに対するNHKの見解は、特にES細胞を『盗んだ』と表現した事実に関して「客観的な事実を積み上げ表現にも配慮しながら制作・放送した。番組の中の事実関係には誤りはない」と反論している。
(参考のため、BPOとはNHKと民放が設置した第三者機関のため、委員会の決定は尊重される前提で、決定をどう生かすかは各局の判断に任されている、との事だ。)
それよりも私が興味深々なのは、小保方氏側が今回のBPO勧告をどう受け止めているか、との点だ。
これに関しても、朝日新聞記事内に記述がある。 引き続き、以下に引用しよう。
小保方氏代理人の三木弁護士は、10日報道陣の取材に応じ「NHKスペシャルの放送が私の人生に及ぼした影響は一生消えるものではありません」などとする、小保方氏のコメントを読み上げた。
さらに三木氏は小保方氏の近況に関して、「精神的ダメージを受けて療養中」と語った。
小保方氏は2014年12月に理研を退職し、昨年著書出版、雑誌に理研退職後の日々を綴った連載等を発表している。
(以上、朝日新聞記事より要約引用したもの。)
最後に、原左都子の私論でまとめよう。
小保方氏の精神的弱さに改めて落胆し、呆然とさせられる。
いやもちろん科学者と一言で表現しても、人それぞれ千差万別なのだろうが……
何故いつもまでもいつまでも、小保方氏は弁護士三木氏に依存する人生を歩み続けているのだろう??
上記NHK番組が取り上げたように、貴女がES細胞を『盗んだ』か否かは二の次としても、それを疑われるがごとく“灰色実験”を繰り返してきた事実は否めないであろう。 そのような“灰色研究室環境下”で貴女が周囲の著名再生細胞研究者達におだてられつつ、実験を繰り返した事は事実だ。
私に言わせてもらうならば、それを何とも思わず素直に従っただけでも、貴女は所詮 “科学者足り得ない”人物だった。
貴女はその後、理研に不正研究費返還措置のみで 2014年12月には無罪放免との優遇を受けている。
その幸運を活かして、何故 「科学者」として蘇るチャンスを自ら立ち上げなかったのか!?
それをせずして弁護士三木氏に頼り続ける事態が、貴女が“似非科学者” だった事実を証明しているようなものだ。 要するに、貴女は「科学者」としての何らの基盤も自ら築けていなかったのだろう。
か弱き女性を責めるつもりは毛頭ないが、ノーベル賞レベルの研究をしたと一時世間で取り上げられた若き女性が、これ程までに他力本願に生き続けている現状こそが嘆かわしい……
2014年初頭に発生した「STAP細胞改ざん・捏造事件」に関し、一応“科学者の端くれ”を自負している私は、ほぼ1年以上に渡り当該事件を追跡しつつ本エッセイ集に於いて事件に関する私論を展開して来ている。
以下に、本エッセイ集に於いて2014年に綴り公開した STAP関連エッセイ を列挙させて頂こう。
2月3日 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」
3月12日 「STAP細胞騒動は基礎研究体質のいい加減さを露呈した」
4月3日 「STAP騒動、私なら未熟者扱いされるより捏造を認めたい」
4月10日 「4/9小保方会見、むしろ科学者として墓穴を掘った」
5月10日 「5/8理研調査委『STAP論文取下げ』記者会見を論評する」
5月21日 「小保方論文“切り貼り”は何故『改ざん』と確定されたか?」
6月4日 「STAP論文すべて撤回で、今後の小保方氏の行く末は?」
6月14日 「理研の新法人化は当分棚上げにするべき」
7月2日 「小保方氏って、未だ理研から給与貰ってるの?」
7月29日 「小保方氏はもはや不正疑惑から逃れられない」
8月5日 「笹井副センター長自殺はSTAP不正を証明したも同然」
10月25日 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」
上記の中から、2014.10.25 公開の 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」の私論結論部分を、今一度以下に反復させて頂こう。
とりあえず、小保方氏が「かわいい(職場内でアピールされる)女性」であるのか否かに関しては論評を避けるとして、朝日新聞記事内の小熊英二氏の論評が、「民間企業」に於ける科学研究を焦点として書かれている事が多少気にかかる。
小保方氏の場合民間への就業経験は皆無であり、早大にて博士課程修了後は独立行政法人理化学研究所等の国家関連組織を自己の研究土台としていると私は認識している。 そうした場合こと小保方氏に関しては、民間にての“プロジェクトチーム”だの、“若手研究者の使い捨て”等々の試練とは無縁の人生を歩んでいるのではあるまいか??
これこそが、小保方氏にとって一番のネックだったとも言えよう。
(民間のごとく)厳しい科学研究の世界を小保方氏が一度でも経験できたならば、もう少しマシな「実験ノート」を作成する能力を修得出来たはずである。 加えてもしも小保方氏が民間で鍛えられていたならば、自費で開催した4月の「記者会見」に於いて、記者団よりあれだけの“こっ酷いバッシング”を受け人生初めて決定的打撃を直に経験し、墓穴を掘らずに済んだはずだ。
早大が小保方氏の博士論文取消し判断に於いて“猶予期間”を設けた事態に関しては、早大こそがその責任を取るべきだ。
ところが小保方氏が一時所属したハーバード大学とて科学誌「ネイチャー」とて、既に小保方氏を見放している。 そんな厳しい状況下で、専門力の程が計り知れない早大が一体如何なる責任を取れると言うのか?!
最後に朝日新聞小熊氏の論評とは趣旨を異にする原左都子の結論を、以下に提示しよう。
小保方氏のとんでもなく低きレベルの科学者としての資質の欠け具合、及び理研を筆頭とする周囲研究者達の決定的落ち度を考慮した場合、やはりSTAP事件は“必然的に”発生した、我が国科学史に於いて稀に見る「汚点」と評価せざるを得ないであろう。
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用したもの。)
さて表題に関してだが、本日(2月11日付)の朝日新聞記事によれば。
昨日(2月10日)放送倫理・番組向上機構(BPO)は、STAP細胞の研究不正問題を検証した「NHKスペシャル」について、論文を書いた小保方晴子?元理研研究員の名誉を棄損する人権侵害があったと認め、NHKに対し委員会の決定内容を放送するとともに再発防止に努めるよう勧告した、との事だ。
これに対しNHK側は、「真摯に受け止めると共に、人権侵害はない」と反論している。
BPO側の言い分としては、NHKの報道に於いて、小保方氏がES細胞を『盗んだ』とする表現に人権侵害があると主張すると共に、取材のやり方が、まるで小保方氏を不正の犯人として追及するような姿勢があった点にも、放送倫理上の問題があったとしている。 その一方、委員9名のうち2人は「放送倫理上の問題はあるが、人権侵害があったとまでは言えない」と公表している。
これに対するNHKの見解は、特にES細胞を『盗んだ』と表現した事実に関して「客観的な事実を積み上げ表現にも配慮しながら制作・放送した。番組の中の事実関係には誤りはない」と反論している。
(参考のため、BPOとはNHKと民放が設置した第三者機関のため、委員会の決定は尊重される前提で、決定をどう生かすかは各局の判断に任されている、との事だ。)
それよりも私が興味深々なのは、小保方氏側が今回のBPO勧告をどう受け止めているか、との点だ。
これに関しても、朝日新聞記事内に記述がある。 引き続き、以下に引用しよう。
小保方氏代理人の三木弁護士は、10日報道陣の取材に応じ「NHKスペシャルの放送が私の人生に及ぼした影響は一生消えるものではありません」などとする、小保方氏のコメントを読み上げた。
さらに三木氏は小保方氏の近況に関して、「精神的ダメージを受けて療養中」と語った。
小保方氏は2014年12月に理研を退職し、昨年著書出版、雑誌に理研退職後の日々を綴った連載等を発表している。
(以上、朝日新聞記事より要約引用したもの。)
最後に、原左都子の私論でまとめよう。
小保方氏の精神的弱さに改めて落胆し、呆然とさせられる。
いやもちろん科学者と一言で表現しても、人それぞれ千差万別なのだろうが……
何故いつもまでもいつまでも、小保方氏は弁護士三木氏に依存する人生を歩み続けているのだろう??
上記NHK番組が取り上げたように、貴女がES細胞を『盗んだ』か否かは二の次としても、それを疑われるがごとく“灰色実験”を繰り返してきた事実は否めないであろう。 そのような“灰色研究室環境下”で貴女が周囲の著名再生細胞研究者達におだてられつつ、実験を繰り返した事は事実だ。
私に言わせてもらうならば、それを何とも思わず素直に従っただけでも、貴女は所詮 “科学者足り得ない”人物だった。
貴女はその後、理研に不正研究費返還措置のみで 2014年12月には無罪放免との優遇を受けている。
その幸運を活かして、何故 「科学者」として蘇るチャンスを自ら立ち上げなかったのか!?
それをせずして弁護士三木氏に頼り続ける事態が、貴女が“似非科学者” だった事実を証明しているようなものだ。 要するに、貴女は「科学者」としての何らの基盤も自ら築けていなかったのだろう。
か弱き女性を責めるつもりは毛頭ないが、ノーベル賞レベルの研究をしたと一時世間で取り上げられた若き女性が、これ程までに他力本願に生き続けている現状こそが嘆かわしい……