正月に義母と会った際、「東京都道路計画」に関する話題が出た。
ちょうど時を同じくして、偶然我が「原左都子エッセイ集」2017.07.05公開バックナンバー「都道路計画、知事や本部は本気で実行意思があるのか?」が昨日の編集画面上位にランクインしていた。
認知症状に苛まれている義母が、何故この話題に関心があるのかと言うと。
現在私が不動産貸付業代行をしている義母所有物件が、この都道路計画に引っかかているが故だ。
それ故に単に不動産貸付業代行のみならず、当該道路計画に関する都との交渉も我々の代行業務である。(これに関しては亭主が主体となって都と交渉している。)
都が早期に道路計画を進めて物件の買取りを実施してくれれば我々の代行業も楽になるのに、いつまで経っても道路計画の埒が明かず進展が全くない事態を、義母が認知症を抱えつつ気をもんでいるのだ。
それでは、本エッセイ集2017.07.05公開バックナンバー「都道路計画、知事や本部は本気で実行意思があるのか?」の一部を、以下に要約して再掲載させていたこう。
東京都知事選当日の夜、小池氏はテレビニュース報道のインタビューに応えて、「今後は知事としての公約を果たす事に尽力せねばならない」等々とも表明し、その表明の中に「木密地域の道路計画を迅速に進めたい」との項目があった事実を、私は聞き逃していない。
道路計画に対する「アンケート調査票」が我が家に郵送されてきたのは、ちょうど都議会選挙の頃だ。
参考だが、当該道路計画に引っかかっているのは義母所有物件だ。
我がエッセイ集バックナンバーに於いて、この道路計画折衝代行作業に我々義母の保証人が難儀させられている実態を何本か綴り公開している。 その中で、比較的古めの2013.12.1に公開した 「道路計画に翻弄される立退き対象市民の嘆きの声」 と題する時事論評エッセイを発見したため、以下に一部を要約して再掲載させて頂こう。
東京JR山手線沿線に位置する義母所有の不動産物件が、東京都道路計画地に該当している事に関しては、当エッセイ集バックナンバーに於いて既に述べている。
当該都道路計画は、平成24年1月に策定された「木密地域不燃化10年プロジェクト」と称する計画により実行に移されるようだ。 先月末より既に現況測量が開始されており、早ければ来年3月には測量が終了するとの段階に入っている。 このまま道路計画事業が順調に進めば、2年後の2015年には都との立退き補償交渉に入る段取りとなる。
我が家の場合は既に所有者である義母が施設入居中だ。 ところが恐らく我が家の事例の場合“例外中の例外”であり、ほぼ99%の住民の皆さんはその地で日々生を営んでいる訳で、この度の道路計画に大いなる迷惑を被り混乱を来たしておられる事態を察して余りある。
現在までに個別面談及び全体会と、2度に渡り東京都による道路計画に関する説明会が実施された。
その1回目の個別面談において、我が家は都の担当者相手に「この度の道路計画は“決定”であるのか否か?」に関して念入りに確認した。 それに対する都からの回答とは、「決定事項です。 必ずや計画通り道路建設を実施します。 立退き交渉が成立した住民から順に用地取得及び補償を実行します。」との事だった。
にもかかわらず2度目の全体説明会に足を運んだ我が家は、会場における都の対応に驚かされるはめとなった。
2度目の全体会とは都からの説明会と言うよりも、要するに道路計画反対派市民の“嘆き”と“苦情”を受付ける質疑応答で多くの時間が費やされたのだ。 道路計画「容認派」である我々一家にとっては、(都が呈示した“決定”の言葉は何だったのだろう? 今更反対派の意見を聞き入れる都の態度とは、反対派が多ければ道路計画を断念するとも解釈可能だ。) それが証拠に、当該道路計画反対派市民の間では、“どうせ都はいつものように腰折れでこんな道路計画を実施するはずはない。” との憶測が大方の見方となっている様子だ。
一旦事業として“決定”したなら都はその方針を貫き通すべきであるし、もしも住民感情重視で計画の変更が今後あるのならば、“決定”の言葉は見送るべきだったはずだ。
それにしても、2度目の都道路計画全体会に出席した“道路計画容認派”の私としても、“反対派”市民の皆さんの嘆きの声また声の切実さが、我が身にずしりと響いてきた。
以下にそれら“反対派”市民の皆さんの切実な声を要約して紹介しよう。 (あくまでも原左都子の説明会現地でのメモに頼る内容のため、聞き違いや誤りがある場合はお詫びする。 市民の皆様よりの質問をQ、それに対する都からの回答をAと表現する。)
Q1. この道路計画とはそもそも(60年以上前の)昭和21年に立ち上げられたものだ。 平成25年に至っている現在に於ける都の道路計画は、その間都が勝手に目標置換しつつ計画のみをそのまま残している現状ではないのか?
A. 都としては昭和21年以降ずっと道路必要性の検証はしてきている。 決してそのままの状態で放置してきたわけではない。
Q2. 今回の道路計画により児童遊園等の公的施設も潰されるが、これを如何に捉えているか?
A. 児童遊園に関しては代替場所を確保する。
Q3. 木密不燃化の道路計画と言うが、都は震災害を本気で捉えているのか? 都としては他にも課題が盛り沢山のはずなのに、何故この地の道路整備のみを急ぐのか?
A. 津波・地殻変動による被害対応も、街作りの一角と考えている。
Q4. 今ある人やものを活かした対応が都は出来ないものなのか? 人間関係、地域のつながり、静かな環境、すべてが破壊されている現状に於いて、それでも都は防災観点のみを優先した道路を造るのか? 街全体を見直す視野で他の政策と同時進行で一体改善を目指すべきではないのか?
A. 都としては計画通り道路整備を進める。
Q5. 市民不在の街づくりなどあり得ない。 一体どれ程の市民同意により得られた道路計画実施なのか? 今後どうしても道路計画に同意しない市民の対応をどうするつもりか?
A. 粘り強い交渉を進める。 最終的には法的措置を適用する場面もあり得る。
Q6. 原点に戻って、税金の使い方の視野から議論がなされていいはずだ。 都計画道路の場合、車道がコンクリート案だが、ここをグリーンベルトにしてはどうか? 当該道路計画の目的が「燃え広がらない街」にするプロジェクトとの事であれば、車を通さず緑化地域に出来たならば市民の賛同も得られるかもしれない。
A. ネットワーク機能を発揮してこその都道路と考えているため、コンクリート道路を造る。
全体会会場より提案された“反対派”市民の皆さんよりの質疑はまだまだ数多く存在するのだが、以下は割愛させていただこう。
上記都道路計画反対派市民の皆さんのご意見の程をご覧になって、如何なる感想を持たれるであろうか? 私など今回の都道路計画“容認派”であるにもかかわらず、反対派市民の皆さんが理路整然と都に質疑応答を投げ掛ける姿に大いなる感動をいただいたものだ。
原左都子の勝手な感想を述べるならば、今回の全体説明会場での質疑応答の「勝負」勝者の軍配は明らかに“反対派”市民に上がるであろう! いやはや東京都側のアンサー内容は、何ら理論武装できていない。
東京都たる者が説明会会場でそんな軟弱な実態を晒したところで、過去の個別説明会において“容認派”相手に「絶対に“決定”です!」と言い切った確約が今取れるのだろうか?!? 真実決定ならば、是が非でも決定との対応を反対派に対しても断固として欲しかったものだ!
実際問題、道路建設“容認派”とて困惑させられている現実である。 都の対応の優柔不断さ故に、今後の身の振り方が不安定極まりない有様を“容認”“反対”にかかわらず立退き対象市民皆が突きつけられている厳しい現状だ…。
(以上長くなったが、2019.01.06本日今読み返してみても都の対応の軟弱さ・いい加減さが腹立たしいため、あえて長文にて我がエッセイ集バックナンバーを再掲載させて頂いた。)
話題を現時点に戻そう。
義母の嘆きの程が十分に伝わる。 60年来、義母本人がこの道路計画に翻弄され続けて来た実態に加えて、息子世代に移ってもこれ程の都の対応のいい加減さぶり…。
これじゃあ認知症状などぶっ飛んでしまう程の怒りが義母に内在していて当然だ!
我が家としても、これ程いい加減な都の対応姿勢に “都との折衝”のやる気をなくしつつある…。
加えて、今後の展望を方向転換しつつもある。
義母はおろか、我々夫婦が生きている内の道路計画実行はもはや望めないものと腹をくくらねばならない時期ではないかと。 そうした場合、娘が都との交渉を引き継ぐ訳だが…。(実際これがまた難題…。)
とにかく現実的にはそうなるであろう事を想定して、今後は我々が娘のために入念な下準備をしておくべきだろう。
東京都知事の小池さん。
最近、貴方がメディアで取り上げられる機会が激減しているようだが、だからと言って都知事選時に高らかに掲げた公約を“忘れたふり”は断じてやめて欲しい!
「木密地域の道路計画を迅速に進めたい」との貴方の公約の一つは、今現在一体どうなっているのか!?!
その実態に関し、せめて“都道路計画対象都民”には少なくともその現況を誠意を持って随時報告し続けるべきだ!
ちょうど時を同じくして、偶然我が「原左都子エッセイ集」2017.07.05公開バックナンバー「都道路計画、知事や本部は本気で実行意思があるのか?」が昨日の編集画面上位にランクインしていた。
認知症状に苛まれている義母が、何故この話題に関心があるのかと言うと。
現在私が不動産貸付業代行をしている義母所有物件が、この都道路計画に引っかかているが故だ。
それ故に単に不動産貸付業代行のみならず、当該道路計画に関する都との交渉も我々の代行業務である。(これに関しては亭主が主体となって都と交渉している。)
都が早期に道路計画を進めて物件の買取りを実施してくれれば我々の代行業も楽になるのに、いつまで経っても道路計画の埒が明かず進展が全くない事態を、義母が認知症を抱えつつ気をもんでいるのだ。
それでは、本エッセイ集2017.07.05公開バックナンバー「都道路計画、知事や本部は本気で実行意思があるのか?」の一部を、以下に要約して再掲載させていたこう。
東京都知事選当日の夜、小池氏はテレビニュース報道のインタビューに応えて、「今後は知事としての公約を果たす事に尽力せねばならない」等々とも表明し、その表明の中に「木密地域の道路計画を迅速に進めたい」との項目があった事実を、私は聞き逃していない。
道路計画に対する「アンケート調査票」が我が家に郵送されてきたのは、ちょうど都議会選挙の頃だ。
参考だが、当該道路計画に引っかかっているのは義母所有物件だ。
我がエッセイ集バックナンバーに於いて、この道路計画折衝代行作業に我々義母の保証人が難儀させられている実態を何本か綴り公開している。 その中で、比較的古めの2013.12.1に公開した 「道路計画に翻弄される立退き対象市民の嘆きの声」 と題する時事論評エッセイを発見したため、以下に一部を要約して再掲載させて頂こう。
東京JR山手線沿線に位置する義母所有の不動産物件が、東京都道路計画地に該当している事に関しては、当エッセイ集バックナンバーに於いて既に述べている。
当該都道路計画は、平成24年1月に策定された「木密地域不燃化10年プロジェクト」と称する計画により実行に移されるようだ。 先月末より既に現況測量が開始されており、早ければ来年3月には測量が終了するとの段階に入っている。 このまま道路計画事業が順調に進めば、2年後の2015年には都との立退き補償交渉に入る段取りとなる。
我が家の場合は既に所有者である義母が施設入居中だ。 ところが恐らく我が家の事例の場合“例外中の例外”であり、ほぼ99%の住民の皆さんはその地で日々生を営んでいる訳で、この度の道路計画に大いなる迷惑を被り混乱を来たしておられる事態を察して余りある。
現在までに個別面談及び全体会と、2度に渡り東京都による道路計画に関する説明会が実施された。
その1回目の個別面談において、我が家は都の担当者相手に「この度の道路計画は“決定”であるのか否か?」に関して念入りに確認した。 それに対する都からの回答とは、「決定事項です。 必ずや計画通り道路建設を実施します。 立退き交渉が成立した住民から順に用地取得及び補償を実行します。」との事だった。
にもかかわらず2度目の全体説明会に足を運んだ我が家は、会場における都の対応に驚かされるはめとなった。
2度目の全体会とは都からの説明会と言うよりも、要するに道路計画反対派市民の“嘆き”と“苦情”を受付ける質疑応答で多くの時間が費やされたのだ。 道路計画「容認派」である我々一家にとっては、(都が呈示した“決定”の言葉は何だったのだろう? 今更反対派の意見を聞き入れる都の態度とは、反対派が多ければ道路計画を断念するとも解釈可能だ。) それが証拠に、当該道路計画反対派市民の間では、“どうせ都はいつものように腰折れでこんな道路計画を実施するはずはない。” との憶測が大方の見方となっている様子だ。
一旦事業として“決定”したなら都はその方針を貫き通すべきであるし、もしも住民感情重視で計画の変更が今後あるのならば、“決定”の言葉は見送るべきだったはずだ。
それにしても、2度目の都道路計画全体会に出席した“道路計画容認派”の私としても、“反対派”市民の皆さんの嘆きの声また声の切実さが、我が身にずしりと響いてきた。
以下にそれら“反対派”市民の皆さんの切実な声を要約して紹介しよう。 (あくまでも原左都子の説明会現地でのメモに頼る内容のため、聞き違いや誤りがある場合はお詫びする。 市民の皆様よりの質問をQ、それに対する都からの回答をAと表現する。)
Q1. この道路計画とはそもそも(60年以上前の)昭和21年に立ち上げられたものだ。 平成25年に至っている現在に於ける都の道路計画は、その間都が勝手に目標置換しつつ計画のみをそのまま残している現状ではないのか?
A. 都としては昭和21年以降ずっと道路必要性の検証はしてきている。 決してそのままの状態で放置してきたわけではない。
Q2. 今回の道路計画により児童遊園等の公的施設も潰されるが、これを如何に捉えているか?
A. 児童遊園に関しては代替場所を確保する。
Q3. 木密不燃化の道路計画と言うが、都は震災害を本気で捉えているのか? 都としては他にも課題が盛り沢山のはずなのに、何故この地の道路整備のみを急ぐのか?
A. 津波・地殻変動による被害対応も、街作りの一角と考えている。
Q4. 今ある人やものを活かした対応が都は出来ないものなのか? 人間関係、地域のつながり、静かな環境、すべてが破壊されている現状に於いて、それでも都は防災観点のみを優先した道路を造るのか? 街全体を見直す視野で他の政策と同時進行で一体改善を目指すべきではないのか?
A. 都としては計画通り道路整備を進める。
Q5. 市民不在の街づくりなどあり得ない。 一体どれ程の市民同意により得られた道路計画実施なのか? 今後どうしても道路計画に同意しない市民の対応をどうするつもりか?
A. 粘り強い交渉を進める。 最終的には法的措置を適用する場面もあり得る。
Q6. 原点に戻って、税金の使い方の視野から議論がなされていいはずだ。 都計画道路の場合、車道がコンクリート案だが、ここをグリーンベルトにしてはどうか? 当該道路計画の目的が「燃え広がらない街」にするプロジェクトとの事であれば、車を通さず緑化地域に出来たならば市民の賛同も得られるかもしれない。
A. ネットワーク機能を発揮してこその都道路と考えているため、コンクリート道路を造る。
全体会会場より提案された“反対派”市民の皆さんよりの質疑はまだまだ数多く存在するのだが、以下は割愛させていただこう。
上記都道路計画反対派市民の皆さんのご意見の程をご覧になって、如何なる感想を持たれるであろうか? 私など今回の都道路計画“容認派”であるにもかかわらず、反対派市民の皆さんが理路整然と都に質疑応答を投げ掛ける姿に大いなる感動をいただいたものだ。
原左都子の勝手な感想を述べるならば、今回の全体説明会場での質疑応答の「勝負」勝者の軍配は明らかに“反対派”市民に上がるであろう! いやはや東京都側のアンサー内容は、何ら理論武装できていない。
東京都たる者が説明会会場でそんな軟弱な実態を晒したところで、過去の個別説明会において“容認派”相手に「絶対に“決定”です!」と言い切った確約が今取れるのだろうか?!? 真実決定ならば、是が非でも決定との対応を反対派に対しても断固として欲しかったものだ!
実際問題、道路建設“容認派”とて困惑させられている現実である。 都の対応の優柔不断さ故に、今後の身の振り方が不安定極まりない有様を“容認”“反対”にかかわらず立退き対象市民皆が突きつけられている厳しい現状だ…。
(以上長くなったが、2019.01.06本日今読み返してみても都の対応の軟弱さ・いい加減さが腹立たしいため、あえて長文にて我がエッセイ集バックナンバーを再掲載させて頂いた。)
話題を現時点に戻そう。
義母の嘆きの程が十分に伝わる。 60年来、義母本人がこの道路計画に翻弄され続けて来た実態に加えて、息子世代に移ってもこれ程の都の対応のいい加減さぶり…。
これじゃあ認知症状などぶっ飛んでしまう程の怒りが義母に内在していて当然だ!
我が家としても、これ程いい加減な都の対応姿勢に “都との折衝”のやる気をなくしつつある…。
加えて、今後の展望を方向転換しつつもある。
義母はおろか、我々夫婦が生きている内の道路計画実行はもはや望めないものと腹をくくらねばならない時期ではないかと。 そうした場合、娘が都との交渉を引き継ぐ訳だが…。(実際これがまた難題…。)
とにかく現実的にはそうなるであろう事を想定して、今後は我々が娘のために入念な下準備をしておくべきだろう。
東京都知事の小池さん。
最近、貴方がメディアで取り上げられる機会が激減しているようだが、だからと言って都知事選時に高らかに掲げた公約を“忘れたふり”は断じてやめて欲しい!
「木密地域の道路計画を迅速に進めたい」との貴方の公約の一つは、今現在一体どうなっているのか!?!
その実態に関し、せめて“都道路計画対象都民”には少なくともその現況を誠意を持って随時報告し続けるべきだ!