原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

続編・実に難儀な義母の耳鼻科付添い

2020年12月05日 | 医学・医療・介護
 (冒頭写真は、一昨日付き添った義母の耳鼻科受診にての聴力検査結果の一部。)


 冒頭写真の説明からしておこう。

 耳鼻科医師先生の説明によると、0ラインが正常値域だそうだ。
 折れ線グラフがそれよりも下へ行く程難聴度が高いとのことで、義母の場合、かなりの難聴である事実がこの検査により証明されている。


 その難聴の義母から。
 昨日のエッセイの結語部分の記述に入った時、電話が掛かってきた。
 どうせ電話に出ても会話が成り立たないため、いつもは「着信拒否」設定にしているのだが。 さすが耳鼻科付添いした翌日故に、その件で何か問題でも発生しているかもしれないと予想し、昨日の電話には出た。
 (そのため昨日のエッセイの結語部分が、原左都子にしてまとまりがない事実をお気付きの方も多い事であろう。)😓 


 嫌な予感とは当たるもので、案の定義母からの電話は昨日の受診に関する事案だった。
 
 (電話では義母にはこちらの声が全く聞こえないため、いつも義母が一方的に喋る展開となるのだが。)
 義母曰く、「今度の受診日の予約票を貰っていないが、確か遅い時間の予約だったと思う。 遅い時間の外出は施設から禁止されているため、受診できない。 昨日作った“耳栓”はもう要らない。お金は払うから今度の受診は中止したい。」
 補足説明をすると。
 予約票に関しては、義母の認知症状故に後に必ず同様の事を訴えて騒ぐため、いつも病院から貰った予約票に加えて、我が手書きのメモ書きを2部渡し別々の所に入れて持たせている。 そこまでしても「予約票を貰っていない!」と騒ぐのは認知症者の“定め”といえよう。😰 
 介護者は決して「3部も渡しましたよ!」などと反論してはならない。 
 必ずや義母の訴えに合わせた対応をするのが、一番の解決策だ。

 
 この電話の件、私が内心思うに。
 (ははあ、義母の本心は電話の後半部分だな。 要するに、新しい耳栓の装着練習が苦痛なのであろう。 確かに認知症高齢者にして新たな“学習”を課せられるのは苦痛以外の何物でも無いことは重々理解可能だ。)
 そう考えた私は、「分かりました。それでは私の方から施設に遅い時間帯の外出が可能か否かを確認しましょう。」とのみ返答して、電話を切った。

 そして早速施設へ電話を掛け、ケアマネジャー氏に義母からの電話の件とそれに関する我が見解を伝えた。
 さすがに入居高齢者扱いのプロだ。 すぐさま我が見解に合意して下さり、その後義母に対応して下さった。 
 結果としては予定通り2週間後に耳鼻科を受診して、義母は出来上がった新たな耳栓の装着指導を受けることとなった。


 ただ、それまでに義母の思いは二転三転することであろう。 その都度、電話が掛かってくる事が想像できるが…

 まあ、今後も根気よく対応するしかないだろう。