(冒頭写真は、2024.04.14付朝日新聞・いちいひさいち氏著 漫画「ののちゃん」より転載したもの。)
いやはや、建物の正面玄関のみならず裏玄関までもが立派な建物の場合、この失敗をやらかし易いのではなかろうか?!?
時は 2012.12月、アルゼンチン・首都ブエノスアイレスにての出来事だ。
このブエノスアイレス旅行は、知人美術家H氏の国際美術賞受賞の表彰式に同行させて頂く目的ではるばる地球の南半球まで訪れた。
本題のエッセイ記載の前に、その時に撮影した写真の一部を以下に列挙させていただこう。
世界的にも著名なブエノスアイレスの「カフェ・トルトーニ」にて。
宿泊ホテルのクリスマスツリーの飾りつけ前にて。
ブエノスアイレス街頭の郵便ポスト前にて。 昔の日本のポストにそっくりでした!
さてそれでは、話題をブエノスアイレスにてのトラブルに移そう。
H氏の美術賞受賞の前に、世界3大オペラ劇場と称されるブエノスアイレスの劇場見学へH氏の知人・モニカさん(後に日本にて美術個展を何度か開催され、この私もそれを鑑賞しに伺い 本エッセイ集バックナンバーにて美術展のモニカさん美術個展の様子を公開させていただいている。)の案内にて訪れる約束をしていた。
その授賞式に先立って、H氏とH氏の美術関係お知り合いのブエノスアイレスを案内していただく目的で、ブエノスアイレスのオペラ劇場(だったと記憶している)の見学に出かけた時の事だ。
そのオペラ劇場には H氏と私の二人で無事に到着し、劇場玄関先でモニカさんを待ったのだが。
約束時間を超えていくら過ぎても、モニカさんがやって来ない。
「これはおかしい!!」と2人で気付いた時には既に到着から1時間程が経過していただろうか??
「もしかしたら、ここは“裏玄関”なのでは!!」と私が気付き、H氏にはその“裏玄関”にて待機してもらって、私が表玄関までモニカさんを探しに行った!
そうしたところ、はやりモニカさんがその真正「正面玄関」にて首を長くして我々を待って下さっているではないか!!
私もモニカさんも「英語会話」がさほど得意では無かった(その後美術家として世界を駆け巡っているモニカさんの英語力は急激にご上達されている!)のだが、育った国が異なれど人格が似て何となく相性が良かった2人の会話は不思議と通じた。
(参考だが、その後日本にての美術個展で来日されたモニカさんの会場までの道案内を、私が引き受けたりもした。)
とにかく、モニカさんがオペラ劇場の正面玄関で気長に我々を待って下さっていたお陰で、三者の合流が叶ったものだった!
あっそうそう。
その時には、私は携帯電話をアルゼンチン旅行に持参していなかったのだが。
冒頭の「ののちゃん」漫画では、携帯電話で家族と連絡を取り合っている様子だ。
確かに大規模建物(デパートやオペラ劇場等々)の「正面玄関」と「裏玄関」とは、国内外を問わず区別がつきにくいのではあるまいか?!??