昨日私は、我が娘を引き連れて都内某所へ義母所有物件に関する某相談に出かけた。
何故、娘を伴ったのかと言えば、表題のごとく我が娘こそが将来的に義母所有不動産賃貸業相続し、次々オーナーとなる故だ。
まだ修行させるのは時期早々かとも思いつつ。
現在義母が88歳。 もし100歳まで生きたとしても後12年の年月だ。
既に義母の長男である我が亭主が実質オーナー業を引き継いでいる(日頃の税務申告等の実務は、自己所有不動産物件の賃貸経験歴が過去に20年程あるこの私がほとんど実施している。)が、その亭主も70歳が近い年齢だ。
そろそろ、娘にオーナー業実施の心得を少しずつでも伝授するべきかと考えた。
さて、昨日の主たる相談内容とは、「東京都道路計画」に関する事案だった。
相談者の住まいを訪れ、娘が「次々期オーナー予定者であるため、その修行の意味合いで今回同行させた」旨を話すと。
「それは良い考えです。 実際、高齢オーナーが亡くなった後にあたふたする経営者が大多数です。 その場合、亡くなった段階で遺産相続問題がやっと発生したりして、誰が次のオーナーになるのか未決定のままだったりと悲惨です。」等々とおっしゃってくれて一安心だ。
昨日の主たる相談内容は、上記の通り「東京都道路計画」だったのだが。
あらかじめ相談内容をメモ書きして持参した私から質問を始めた。 そして相談者とのやりとりやそれに対するご回答等を、しかと把握するように娘に指南しておいた。
(相談内容の詳細に関しては今回のエッセイでは割愛させていただくが、これ娘の代にまで及ぶ難題である事実には間違いない。)
ここで、我がエッセイ集2019.10.28付バックナンバー「可愛い我が子への正しい『遺産』の残し方」 と題するエッセイの最終結論部分を以下に要約させていただこう。
我が娘はその後もずっと我が“教え”に従って、着実に自己資金を蓄積し続けている。 決してサリバンの私が成人した娘を掴まえて、しつこく“金銭教育”を継続している訳ではない。 娘が主体的に成している業だが、これがサリバンの私としても唸りそうな実績だ。
今となっては、私に「ちゃっかり娘」の称号を授けられている娘だが、とにかくそのちゃっかりぶりが大迫力だ。 何せ海外旅行にせよ何れの娯楽にせよ、サリバンに可愛くちゃっかりくっついて来ては、それらを堪能している。 (参考だが、亭主には旅行や娯楽の趣味がまったくないため、夫婦間公的年金独立採算制を貫いている我が家の場合、その娘の費用は全額サリバン負担だ。) 「たまには外食して来たら?」と娘に勧めても、遅くなっても必ずや家に帰って来て、私が用意したまずい夕飯を食べてくれる。
そうこうして娘が貯めた預貯金総額が(娘の誕生祝やお年玉、合格・卒入学祝い等々で親族から貰った祝い金等に私が決して手を出さず、娘名義で預金していたものも含まれてはいるが)、今や私が30歳独身時に単独でマンション購入した時の金額に匹敵する額になっているのは、娘の快挙と言えよう。
我が娘の場合は、今後も末永く親と同居してくれることであろう。 この勢いで娘本人が預貯金増額に励んでくれれば、親としても安心して先にあの世へ旅立てそうだ。
「遺産」資金管理に関しても、今現在親の私が義母の資金管理に励んでいるのを日々間近で観察しているが故に、何らの知識無く悪党どもに騙されるという事も無いだろう。
義母所有の不動産賃貸物件管理も親亡き後は娘が全面的に引き継ぐ訳で、それに関しても今後の課題として早い時期からサリバンが教育する予定でいる。
せっかくの「遺産」を活かすも殺すも、それを引き継ぐ子の親の生前教育力に左右される事であろう。
(以上、本エッセイ集2ヶ月程前のバックナンバーの一部を引用したもの。)
最後にまとめに入ろう。
上記のごとく、現在は娘本人の稼ぎもあるのに加えて、自己資金蓄積力も厳しいサリバン教育により身につけている娘だ。
それに加えて「不動産賃貸業次々期オーナー業」の修行も今からさせようと、何とも“鬼母サリバン”の私だが。
ただ、実際問題我が家は高齢にて我が子を生んだとの捨て置けない事情がある。 しかも娘は若干の事情を抱えてこの世に誕生している。
そんな娘の未来を想像した場合、ある程度“課題を抱えている状態”が望ましいと考えるのだ。
何分、サリバン指導に実に従順な娘だ。 我が生前に「これは必ずこなすように!」と指導しておけば、必ずやそれを自身の課題として実行してくれると信じられる我が娘だ。 その課題が娘本人の収入源となるのならば、一石二鳥でもあろう。
えっ??
母でありサリバンである私亡き後に、娘が悪い輩に騙される、って!??
妙齢の年代を超えて現在26歳に至るまで、一度もその種の被害に遭ったことのない娘故に、大丈夫なような気もするが。
もしも娘が騙されるのならば、むしろ我が生前に騙されてくれたなら、その後始末方法も私が伝授してからあの世へ行けそうもに思う…