重なるときは重なるもので。
義母の“補聴器耳栓事件”に端を発する混乱状態が未だ収まらない状況の中、今度は郷里の自立支援施設で暮す実母よりの嘆きの訴えだ。
現在の我が家の電話、義母と実母からの電話で1日中鳴り続けている感覚だが。😵
助かるのは義母の「補聴器」に関する訴え内容が、今週の月曜日よりガラリと「携帯電話」に一転変化したことだ。
これを機に、義母の電話対応担当を亭主に全面的に譲った。
認知症者の心理動向とは実に不思議なもので、脳内に存在する懸案テーマが一旦他の事項に移行すると、その前の懸案をすっかり忘却するとの特徴がある。 (これは、保証人としては大いに助かる現象だが。)😛
義母の携帯電話がどうしたのかを少し説明すると。
何分義母が現在重度の難聴故に、電話での会話が成り立たない。 特に携帯電話に関しては、補聴器装着時の携帯電話音声受信の場所を元々義母がまるで理解できないままに今まで過してきている。
補聴器を装着している場合、補聴器の音声受信場所に電話口をあてがわねばならないのに。 誰がいくら指導しても耳にギュウギュウ押しつけるばかりだ。 これでは、電話の音声が聞き取れるはずもない。
2,3ヶ月前の事だっただろうか?
この状況を見かねた亭主が、「通話が成り立たない携帯電話を持っていても仕方ないから、廃止しよう」と義母に告げたところ。 当時はそれに素直に従って廃止に持ち込んだはずだったのが…
どうしたことか、今週の月曜日から義母が電話を掛けてきて嘆願するには。
「施設長さんが入居者に携帯電話が無いと困る、と言っている。 早く作りたいから施設へ来て欲しい。」
おそらく義母の作り話か、何かの勘違いであろう。
携帯電話を廃止した件に関しては、施設長もご存じのはずだ。 ご存じで無くとて、あれ程までの難聴の義母に対し「携帯を持て!」と指導するはずもない。
それにしても、義母の電話は“しつこい”(いつものことだが…) 毎日何度も同じ用件で電話を寄越す。
明日亭主が施設へ行って義母と直に面談し、この件に関しては決着を付ける予定だが。
軟弱かつ義母に甘い亭主故に、決着に持ち込めるかどうか…
最悪の場合、「結局義母の携帯電話を作ることになったから、今度は〇子(私のこと)が義母を携帯ショップへ連れて行ってね~~」などと安直に言い始めることも大いに考えられるのが、恐怖だ… 😱 😱 😱
話題を変えて、昨日の電話による実母からの訴えだが。
今回の実母の訴えは、確かに深刻だった。
(我がエッセイ集常連読者の皆様は既にご存じだろうが)、我が米国に移住して既に35年近くになる実姉が、端的に表現するならば“人格異常者”なのだが。
それ故に、実の妹の私としては我が子が4歳になった頃に一大決意をして“縁を切って”いる。 そうせねば、発達障害を抱える娘のその後のサリバンとしての教育指導が成り立たない程に、米国の姉とは差し障りのある人物だ。)
その後、通信手段の着信拒否制度などを有効利用しつつ、私は米国の姉との一切の通信を免れて来ているのだが。
方や実母は、やはり姉の実親たる存在なのだろう。
この私に逐一、「姉に困っているから助けて欲しい!」と訴えつつも、姉を不憫に思いつつ電話を受けたり手紙交換を続けている様子だ。
そして、昨日の電話にて実母が私に訴えるには。
「ここのところ、わずかな期間内に“寂しい”との趣旨の30通余りの手紙を私に寄越して困惑している。まるで脅迫状のようだ。 手紙類は施設の事務所経由で自分の手元に届くが故に、事務所にも長女が“人格異常者”である事実がバレてしまう。 どうしたらよいか??」
私応えて。
「今時、人格異常者など世間に氾濫しているよ。 米国の姉が実はそれだったことがバレたって、施設の皆さんにとってはそんなこと取るに足りないことだと私は思うよ。 肝心要は入居者である貴方次第。 貴女自身が施設内で常識的に行動していれば、たとえ米国の姉の異常言動に気づこうと何らのおとがめは無いと思うから、安心してそこで暮せば。」
その後も実母の訴えは続いたものの。
(実母の貴方自身に問題があるからこそ、そんな長女に育ってしまったのだよ! 次女の私は単身上京後自身で軌道修正したからこそ、実母であるアンタの相談相手を今尚勤められているが。)
とは一言も言わず、昨日の実母からの電話を切ろうとした。
その電話を切る間際に実母が。
「孫の〇〇ちゃん(我が娘のことだが)は元気か!」と必死で私に尋ねたのが、昨日の実母からの電話における一番の救いだった… 😰