本日も、朝日新聞「悩みのるつぼ」相談から題材を得よう。
2024.10.26付朝日新聞「悩みのるつぼ」相談は、60代女性による「何をやっても続かない長男」と題する相談だった。
早速、以下に要約引用しよう。
長男は24歳、地方の大学薬学部に進学、半年で授業についていけなくなったようで、1年留年。 結局、退学した。 戻ってきてから自動車学校に通ったが、教官に態度が悪いと叱られたらしく、途中でやめた。
その後、週に3,4回、4~5時間アルバイトをしている。 アルバイトに行かない時は部屋に閉じ込もってゲームをし、食事の時以外は私達とは話さない。
就職を頑張ってみたらと何度か話をしたが、「どうせ自分はなんでも中途半端で終わってしまって、どうしようもない人間だ」と怒り出す。
中高と剣道をやっていたが、それを途中でやめたのも気にしているようだ。 また、自分の殻に閉じこもっているようだ。
アルバイトでもいい。フルタイムで働き、私達がいなくなった後でも生活できるように頑張って欲しい。 このまま様子を見て本人のやる気が出るのを待つのか、家を追い出して一人で暮らすようにさせるか、どうしたらよいか。
(以上、朝日新聞「悩みのるつぼ」相談内容を要約引用したもの。)
原左都子の感想に入ろう。
相談女性が60代、そして長男が24歳とのことは、比較的高齢にて出産された息子さんのご様子だ。 今時は、これ程年齢差がある親子は特段珍しくないのだろうが。
この原左都子も、今から31年前の38歳時点で我が一人娘を出産したのだが。
当時は、これ程の高齢親は周囲でも珍しかったものだ。
それが理由とは言い切れないものの、我が娘は超難産の末に仮死産にてこの世に誕生した。
その後の我が子育ては、可愛い我が子を「仮死産」で産んでしまった責任を取るべく、努力に努力を重ね最善を尽くしたものだ。
そんな我が努力よりも、本人が持って生まれた才能に恵まれていたと言うのが正解なのだろうが。
我が一人娘は、特に私立中高に進学した後からは順風満帆に勉学(及びクラシックバレエや造形絵画等々)に励んでくれて。
無事に大学卒業後は、自身が選んだ職場で活躍しつつ。 その後自らの希望で転職した後も、順調に自身の業務を頑張る日々だ。
その転職の際に、「30過ぎての転職の際には、失業保険をかなりの金額もらえるからそれを貰って、少しゆっくりしてからにしなさい」との親の“指導”をまるで無視して。 一銭の失業保険も受け取らないままに、次なる仕事を始め頑張る日々だ。😲
この我が娘の「仕事好き」は一体どこにルーツ(根源)があるのかと、母親の私なりに探ってみるのだが。
仕事以外に趣味が無い、というのも一つの理由だろう。 いや、趣味があるにはあるが、やはり金銭との報酬が手に入る「仕事」とは娘にとって何にも増して魅力的なのかもしれない…
あるいは、「間が開く」のが嫌なのかもしれない。
これに関しては、私も実に同感だ!! (だからこそ、この一銭にもならないエッセイ集を日々綴り公開し続けている!😖 ) 急に生活習慣が変わると生活リズムが崩れるのは確かだろう。 それが嫌なのか、とも親として考え得る。
とにもかくにも、我が子が勤勉な人間に成長してくれた事実とは、何にも勝る親孝行だろう。
冒頭の朝日新聞「悩みのるつぼ」相談に話題を戻そう。
ご長男の「何をやっても続かない」事実に関しては、いつからそうなのかが相談内容からは不明だが。
それまでの人生にて、少なくとも地方の大学・薬学部に進学できる能力は培って来れていたはずだ。
大学進学と共に「一人暮らし」を始めた事実が、息子さんにとって痛手だったと十分に考え得る。
親御さんの立場として、その辺の息子さんの「一人暮らし」から発生したと思しき変化をもう少し慎重に観察して手助け出来たならば、息子さんの進むべき道が違っていたのかもしれない。
子育てとは、決して我が子が「一人暮らし」し始めたから終了するものではあり得ない!!
息子さんの環境が激変したならば尚更、それなりに親としていつもより注意深く見守ってあげる努力を要するのではあるまいか??
息子さんが、「何をやっても続かない」と嘆くよりも。
親こそがその原点に立ち戻って、息子さんと対応し続けることが可能ならば。
未だ24歳の息子さんも、表題に掲げた「自分なりの成功を自分自身で勝ち取ることの面白さ」を徐々に体得しつつ実現させるであろうし。
息子さんの今後の生き様も、良き方向へ変化し得るのではあるまいか??