本日のエッセイテーマは、本エッセイ集にてお馴染みの朝日新聞「悩みのるつぼ」相談より引用しよう。
それでは早速以下に、2024.11.2付朝日新聞「悩みのるつぼ」より 60代女性による「働かない息子が心配」と題する相談を以下に要約引用しよう。
今年5月に、27年間の婚姻生活に終止符を打った。 今は、息子と二人で暮らしている。 年金だけでは生活できないため、パートで働いているが、それも大した額にはならない。 年齢的にも長時間の労働は無理なので、週に4日程、4時間程度の仕事をしかしていないからだ。
息子は大学在学中も終活をせず、働いたことが無い。 既に卒業しており、せめてアルバイトぐらいはしてほしいと思っているが、あれこれ勧めても毎日昼頃に起きて絵を描いたり、ゲームをしたり、コミックを読んだり、ネット友達と話をしたりして、朝方寝る、という日々を送っている。
引きこもりではなく、一緒に買い物も行くし、展覧会に出かけたり、友達と会ったりもしている。 私ともよく会話をする。
この先どう対応して行ったらいいのか、よくわからない。 今の状態では、甘やかしているだけなのでしょうか? 息子の将来を考えると、今のままでいいとは思えないのだが。
(以上、朝日新聞「悩みのるつぼ」より要約引用したもの。)
原左都子の正直な感想を書かせて頂こう。
相談者ご本人が既に60代との事。 そして息子さんが大卒で同居中との事だが、何らの仕事もせず息子さんからの収入が一切無いとのご家庭のようだ。
そんな貧弱な状況で、よくぞまあ27年間の婚姻生活に終止符を打ったものだ。
いやそれはいいとして、どうして息子さんを相談者一人で引き受けたのだろう??
離婚時に別れたご亭主と如何なる話し合いを持ったのか、計り知れないが。 何も相談女性一人で、無職の何の使い物にならない息子を引き取る必要は無かったのではないのか??
相談内容を読むと、その息子さんが相談者と一緒に買い物や展覧会に出かけたりするし、よく会話もするとのことだが。 おそらく、そんな息子が可愛いいし、自身と一緒に時間つぶしをしてくれるのを好都合として、相談女性は深い思慮も無きままに、離婚後息子を自分が引き取ることにしたとのいきさつなのであろう。
原左都子のアドバイスとしては。
今一度、別れた亭主とその“ぐーたら息子の今後の扱い”に関して、話し合いを持ってみてはどうなのか?? (別れる前に専門筋に依頼してでもその相談をしておくべきだったと思いつつ、おそらくその種の選択肢が思い浮かばない環境下で生きて来られた方なのであろうし… )
相談内容からは、離婚の理由がまるで不明なのだが。
とにかく、その息子は「無職」であることには間違いなさそうだ。そんな息子の世話を収入が低い母であるあなたが全面的にするには、そもそも限界がありそうだし。
何らの経済力も無い息子の今後の再教育を、母であるあなたが出来そうもないようにも捉える。
ここは一度 専門機関(今時、役所でもその手の相談に快く乗ってくれるはずです!)にでも依頼して、とにかく現在の状況をその専門機関に相談してみてはどうだろうか??
現状のまま、相談者自らがこの問題を今後全て抱えて生きて行かねばならない訳では決して無いと、私は判断するし。
とにかく、離婚を簡単に自分達だけの考えで安易に処理してしまう前に、専門機関に相談する権利は庶民皆にあるはずです!!