久しぶりに、朝日新聞「書評」ページより引用しよう。
本日引用するのは、2024.03.16付朝日新聞「書評」ページより、頭木弘樹著「口の立つやつが勝つってことでいいのか」に対する朝日新聞編集委員・長沢美津子氏による「弱さとは世界に敏感になること」と題する書評である。
早速以下に、引用させて頂こう。
記者としての自分は、「うまく言えないことの中にこそ、真実がある」という始まりから、うなだれてしまった。 「言葉にできない人の方が魅力的」と続いて、もう降参だ。
言葉にしないと始まらないのが記者。 聞いて書くことで、かろうじて世の中に立たせてもらってきた。 言葉を持っている人に出会った日、まいてくる幸せよ。 なのに「言語化できないことがある」と語る著者に、圧倒的な説得力がある。
「能力が正当に評価されないのは、いいことではない」が、「能力の高さだけで人が評価されるのはおかしい」との指摘もけっこうこたえた。 人を見た目で判断してしまうときと同じように、そこに「ためらい」がほしいと。(中略)
著者は20歳で難病を発症し、入退院を繰り返す生活を13年続けた。 交代の無い病人という時間を文学に救われて、とりわけカフカの見事な後ろ向き思想を身近にした。 筋金入りと言っていいかもしれない。
アリクイの映像を見て、食べられるアリに肩入れする。 もう嫌だと投げ出す人に美しさを見る。 「弱さとは、より敏感に世界を感じることでもある」ときっぱり記す。
音読してしまったくだりが「その水になじめない魚だけが、その水について考えつづける」。 新しい季節に押し出されていく自分へのはなむけとしたい。
(以上、朝日新聞「書評」ページより一部を引用したもの。)
原左都子自身について、振り返ってみよう。
御覧の如く私は日々、社会問題等々に関する自己の身勝手なオピニオンを好き放題綴り世に公開し続けている。
それを開始して既に17年余りの年月が流れている。 50代初頭頃から始めたその活動だが。 70代に近づこうとしている現在尚、終わりを知らない原左都子のオピニオンブログ公開の実態だ。
その行動の原点こそが、まさに表題に掲げた「その水になじめない魚だけが、その水について考え続ける」状態である事実を実感させられる思いだ…
要するにこの原左都子とは、いつまで経っても幾つになっても「社会になじめていない人種」ではないのかと、自己診断するふしもあるのだ。
それだからこそ日々様々な社会問題に注目しては、くとくとと自己のオピニオンを綴り公開することにより、そんな偏りのある自己の人格を何とか正当化せんと“悪あがき”を繰り返す日々のようにも振り返る。
この私、 幼少時代よりさほど「口の立つ(弁の立つ)」人種ではない。
一時高校教師などをして、生徒の前で偉そうに授業をしたりもしたが。
決して弁の立つ人間でないとの自覚がある私は、とにかく培ってきた学問力と“生徒可愛さ”で教師業を全うしたものである!!
まあ、そんな我が特質でもある“一生懸命さ”が生徒に訴えるものがあったとも言えそうだが…
とにかく 私め原左都子が「社会問題」に関心を持ち続けるであろう事実は、今後も特段の努力無くして続くことだろう。
そんな私であるが故に、“さほど口が立たない "原左都子が綴り公開するオピニオンブログ「原左都子エッセイ集」は 今後共安泰であることでしょう!!