原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

再掲載 「娘の高校夏季課題より 憲法第21条『表現の自由…』」に関して

2024年03月09日 | 教育・学校
 (冒頭写真は、娘高1時の「情報」の授業担当教諭より出題された夏季休暇課題「憲法第21条『表現の自由と閲覧の自由の禁止」に関する設問の一部に、母親である原左都子が下書き解答したもの。)


 上記記載通り、この課題は娘が私立高校1年時の夏季休暇に出された「情報」の課題である。


 この課題を娘から一番最初に見せられたのは、学校帰りに母娘で大学のオープンキャンパスへ向かうバスの中だった。
 娘が困惑した表情で訴えるには、「本日『情報』の担当教師より夏季休暇課題が配られたのだけど、何だか難しそうで…」
 それをバスの中で母の私が一覧して曰く、「これ、高1の生徒に課す課題じゃないなあ。でも全員強制でこれを9月に提出せねばならないのね。 とにかく家に帰ってから今一度じっくりと見るよ。」


 そして帰宅後、2枚構成のその課題をじっくりと読んでみた。

 「経営法学修士」を取得している我が身にとっては、さほどの難題でもないのだが。
 一体全体、その「情報」担当の教師が何を目的で高1生(未だ15,6歳の子ども)を捕まえてこんな難題を課したのか、その魂胆が掴めないまま。


 とにかく私が解いた回答が、冒頭写真と以下の写真の通りだ。

        

                


 この課題に関してはおそらく担当教師側に、明らかに「親も手伝え!」あるいは「親のレベルの程をみたい」なる裏魂胆があるのが見え見えであるため。
 あえて高1生のふりをせず、親である原左都子としての解答で一貫する方針とした。

 さて夏休みも終わり、娘がこの課題を担当教師へ提出しようとすると。
 「この課題は高1生には難し過ぎたと判断して、提出しなくてよい措置とします。」と、ぬけぬけと言うらしい。😖 

 おそらく夏季休暇中に、保護者から多くのクレームが届いたのだろう。
 それを教師たちが重く受け止めて、提出不要の措置を採ったものと思われる。

 それでも、娘は(私が原案を考えて娘が清書したもの)を持参したのでそれを提出したのだが。
 な、な、何と!! 校内でこれを提出したのはたったの3名のみだったとのことだ。😱


 私の場合は上述のごとく「経営法学修士」を取得している関係で、大騒ぎする程難題でもなかったのだが。 
 それでも綿密に調査せねばならない設問項目が多く、下調べと解答に時間を要したなあ。


 せっかく解答したので、以下にその一部を紹介しよう。

       
          
 これなど、「田中真紀子長女文春記事差し止め請・審理」の詳細を調べねばならず、随分と時間を要した。


         

 あるいは、最後の設問は東京高裁が決定の取り消しを決めたことに関し、「プライバシーの侵害であるから出版を差し止めるという考え方)について賛成か、反対かを問う設問だが。          


 これに関しては、原左都子自身の見解「条件付きで『反対』」との意見を“思う存分”に書かせてもらったものだ。

 この解答のみ、以下に反復させていただこう。

           

 「出版差し止め」自体に関して言うと、イコール“事実上の検閲”という解釈に結び付き、これは憲法21条の表現の自由に反するため反対の立場をとりたい。
 ただし、この事件全般を考察した場合、様々な落とし穴がある。
 個人のプライバシーはもちろん守られるべきであり、政治家の娘とはいえ、女性のプライバシーを商業主義の下おもしろおかしく暴き立てる行為は人道的でなく低俗である。
 各種マスメディアの情報が氾濫している今の時代であるが、情報の受け手である我々消費者も、情報を自らの意思で選択する確かな目、判断力を養うべきである。
 無用で低俗な情報を受け手が排除していくことにより、個人のプライバシーを自ら守り抜きたいものである。

 (以上、娘の高1時の「情報」課題に、原左都子が解答したもの。)

 たかが子供の夏季休暇課題であれ、どうせ手伝うならば親自身が達成感を得つつ楽しみたいものだ。😝




 
 2024.03時点の、原左都子の感想を述べよう。

 現在我が一人娘が30代に到達しているため、この話題は既に10数年前の出来事となる。

 高校の「情報」の授業と言えば、おそらくコンピュータ(パソコン等々の扱い方)を指導するのが中心かと私は捉えているが。

 当時の娘の高校の「情報」の授業では、当該教師が何を指導していたのかに関しては、娘から聞いたことも無ければ特段通常の授業で困惑することも無かった様子だ。

 その教師が夏季課題として、たかが15,6歳の少女達(私立女子高だったが)に課したのが上に示した課題だ。

 一見して、私は保護者に対する「挑戦状」と捉えた!!

 こういうのに対して、俄然と挑戦を受けたい!!😡 性分の原左都子であるし。 また 経営法学修士を取得している身にして、「憲法」も比較的得意分野でもあった。

 それにしても後で蓋を開けてみると、全校生徒の中でこの課題を提出したのがたったの3人だったとの事実にこそ、驚かされた。😲 
 まあ、生徒の親の専門分野も様々であろうし、私立であるからと言って親たち皆が皆が子どもの教育に熱心であるとも限らないであろう。

 
 我が娘は、後に大学卒業後 IT技術者として就職したのだが。
 そのきっかけが、まさかこの事件に端を発している訳ではあり得ないだろう。
 
 それにしても、学校の教職員達よ。
 自身の専門力を、生徒への宿題を利用して親等保護者にアピールするとの姑息な手段ではなく。
 普段の授業内で生徒に直接指導することにより、自身のノルマを正当に果そうね。