4月から始まったNHKの「どんど晴れ」。
いよいよ舞台が横浜から盛岡へ。役者も出揃って、ドラマが展開していきます。
現代女性が老舗旅館の女将に。
昔、花登さんの芝居に女将ものがあったような記憶がありますが、
あの時代の話は古いしがらみに苦しむ女性。
朝ドラの話は、全く、逆のベクトル。
現代女性が古いしきたりのなかで、どうように成長していくのか?
根性ものの流れかな?
話が突然、飛びますが、このドラマを見ていて
最近読んだメデイアの本を思い出しました。
そのなかに出てくる「社会関係資本」という言葉があざやかに蘇えったです。
社会資本という言葉は聞いたことがありますが、社会関係資本とは?
日本が高度経済成長のなかで失ってきた古い人間関係。
でも新しい都市のなかで人間関係が希薄となり、孤独地獄が出現。
流行歌がいみじくも、東京砂漠と言った世界が出現しまいした。
昔からあった「若者組」などのさまざまな人間関係を育て、
守ってきたネットワークが消えていったのです。
社会的な存在である人間にとって不可欠な目に見えない資本を、
「社会関係資本」という言葉で表現したものでしょうか。
社会資本の整備といってコミュニテー会館などの建物の整備は進みましたが、
そのなかで活動する人間たちのネットワークは簡単に生れてきませんでした。
どんど晴れのヒロインは、老舗旅館という昔の社会関係資本のなかで成長してゆく。
それがドラマのひとつの骨格になっているようです。
そうしたストーリー展開を視聴者に受け入れられやすくするために
盛岡という東北の都市が舞台に選ばれているようです。
このドラマ、古い衣装のもとで、どんな新しい社会関係資本の姿を見せてくれるのか?
楽しみです。
ドラマの展開はからへ。