たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『レ・ミゼラブル』 _ 千秋楽

2013年11月27日 22時57分15秒 | ミュージカル・舞台・映画

 おいらの名はガブローシュ
 見てくれ悪いが
 ここは俺の島
 好きなように生きる
 毎日が戦いなのさ
 自由よりもパンを
 どうせ死ねば平等なのさ
 生きたけりゃついてこい
 声を出せよ
 ヴィヴ・ラ・フランス!
 ヴィヴ・ラ・フランス!!

 みんな気をつけろ
 テナルディエどこかで
 安宿やってた
 とんだブタ野郎
 腹黒い悪党どもだ
 あれがエポニーヌ
 ガキのくせにすげえ度胸
 みんな貧乏仲間
 なめちゃ やだぜ
 今に 見てろ!!
            ♪


「すばしっこい奴がいい」と仲間のために砦の向こうに弾を拾いに行ったガブローシュは、
瀕死の状態でやっとバリケードに戻ってきたところを撃たれ、アンジョルラスの腕の中に倒れ込んで息絶えます。日本版独自の演出だそうです。

清史郎君ガブローシュ、たぶん見納めになるので心に焼きつけてきたいと思います。

オリジナルよりも具象化された分、感情移入しやすくなりました。
歌唱のレベルが全体的にかなり高いので、いっそう迫力があります。




子供が撃たれてしまうという痛ましい場面。これは舞台での出来事ですが、現実に今同じことが起こっている国が世界の中にはある。平和な日本にいると信じられないですよね。
この平穏な日々に感謝。こうして無事に生きているって当たり前じゃなくて、すごい奇跡。
当たり前みたいな顔して生きてきたけど、そうじゃないんだよって妹は教えてくれました。
3.11以来、緊張感をいつもどこかに持ちながら暮らし続けています。
この平穏な日々が少しでも長く続いていくことを毎日心の中で祈り続けています。




『レ・ミゼラブル』が出版されたのは1862年。

モンゴメリさんが誕生したのが1874年、『赤毛のアン』の出版が1908年。

ローラ・インガルスさんが誕生したのが1876年(日本は慶応3年、江戸時代は慶応4年まで)
『大草原の小さな家』シリーズの最初の出版が1932年。

時代が少しイメージできます。


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このようなブログに訪問してくださり、ありがとうございます。

千秋楽、観劇してきました。泣いたので顔きたなくなってしまいました。

カーテンコールは本日のキャストの皆さんによる挨拶(プリンシバルキャスト全員&アンサンブルを代表して丹宗さん)
→ティナルディエ夫妻(駒田さんと森公美子さん)と子役ちゃん9名登場で代表して清史郎君挨拶(清史郎君カーテンコールの間ずっと泣いていて目が赤かった。やりきった感があったのか、これでガブローシュを演じるのは最後という思いがあったのか)
→全キャスト80名近い皆さんが役柄の衣装着用で登壇して「ワンデイモア」合唱→最後は客席も一緒に「民衆の歌」大合唱

♪若者たちの歌が聞こえるか
 光求め高まる歌の声が
 世に苦しみの炎消えないがどんな闇夜もやがて朝が
 彼ら主の国で生きる
 鋤や鍬を持ち剣をすてて
 鎖はきれて皆救われる
 
 戦うものの歌がきこえる
 鼓動があのドラムと響き合えば
 新たな熱い命が始まる
 明日が来る時、そうさ明日が
               ♪

岩谷時子さんの歌詞の日本語の美しさをあらためて感じました。もちろん全編、行間を心でうめた素晴らしい歌詞の連続です。私の下手な言葉ではこれ以上言えませんがメロディに上手くのりつつ、日本語が美しくてすごいなと思います。

吉原さんバルジャン、大きくてあったかでした。
本当にそういう人なんですね。
カーテンコールの挨拶で、大震災の後自分に何ができるか一生懸命考えた時、物資を送ったり泥だしに行ったりよりもこの舞台を一生懸命につとめることが自分の役割だと思ったというようなお話をされました。(吉原さんは2011年のオリジナル版最後の舞台でもバルジャン役をされていました。)エピローグの「民衆の歌」をうたっている時、空からの声がきこえてくるように感じることがあるそうです。

色々と切りがありませんが今日はここまでです。

また後日長々と書き連ねると思います。
よろしかったらまたおつき合いください。
舞台写真は公式フェイスブックから転用しています。