たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『アプローズ』~夢十夜~-2021年9月25日ライブ配信

2021年09月26日 01時05分07秒 | 宝塚
彩凪翔&タカラヅカ・ライブ・ネクスト始動!『アプローズ』~夢十夜~開幕!
http://enbu.co.jp/takarazuka/applause2021/

「彩凪翔が古巣の宝塚へ、「さらにブラッシュアップ」誓う」
https://trilltrill.jp/articles/2121845?utm_source=TRILL_app&utm_medium=app&utm_campaign=page_share

「「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」の船出に拍手喝采!彩凪 翔さん主演『アプローズ』観劇レポ」
https://domani.shogakukan.co.jp/596706

 「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」旗揚げ公演『アプローズ』~夢十夜~、9月25日(土)16時~バウホール公演のライブ配信を視聴しました。

 4月に宝塚を退団した凪様(彩凪翔さん)、退団から時間がたっていない男役さんをやっていた方だけがもつ、中性的な柔らかい雰囲気をまとっていて素敵でした。歌声もダンスもさらにのびやかと感じました。かっこよくて可愛い凪様、ほぼ出ずっぱり。旗揚げ公演の座長を任されたプレッシャーがあったと思いますが、壬生義士伝、ワンスなどなどで客席を唸らせた力はさすがの舞台姿。

 アプローズ=拍手喝采、作・演出は三木章雄先生。ファンタジーな世界観でわかりやすく、誰もが安心して楽しめるショー仕立ての物語。劇中劇として「幸福の王子」の場面が、短い時間の中でしっかりとしたお芝居になっていました。ツバメ役の凪様が白いお衣装に羽のついた帽子をかぶっているだけで、春風さんのイラストにあるように、ツバメとわかるかぶりこなしぶり。階段に用意された王子の像の足元で、命尽きて階段に横たわるツバメの姿が美しすぎました。病気の赤ちゃんの横でお針子している夫人が星乃あんりさん、屋根裏部屋で寒さのために芝居の台本を書けなくなる若者が、星吹彩翔さん。音花ゆりさんの「アメイジング・グレイス」が美しく響いていました。久しぶりにこんな物語世界に触れさせていただき、哀しい結末ですがしばしあったかい気持ちになることができました。

「幸福の王子」、原作:オスカー・ワイルド 翻訳:結城浩
https://www.hyuki.com/trans/prince.html

 ゲストが水夏希さん、4月に東急シアターオーブの『エリザベートガラコンサート』で久しぶりに拝見しましたが、かっこよさと舞台の真ん中に立つ力、さすがと思いました。歌う時話す時の左手の動きが水さんよと思いました。退団後に出会い朗読劇など3回演じているエビータのテーマ曲かな、真っ白なキラキラのドレスで歌ってくれました。貧しい生まれから大統領夫人となって貧しい人々を助けたエビータの人生をかいつまんで話してこれからもライフワークとして歌っていきたと。凪様とのトークで、凪様が持ってきたペットボトルの蓋をデコってくれたことを配信だからと明かしてくれました。タカラジェンヌはなんでもデコるbyだいもん。いちばんきいてみたかった退団して最初の女子としての夏はどうだったと凪様に質問。水さんは9月に退団して千穐楽の翌日突然涼しくなったので翌年の夏、男役時代にはできなかった腕を出せる服やスカートがとても楽だったという話。凪様は退団といろいろなことをやらせてもらったので今年の夏は特に女子として意識することはなかったという話だったかな。水夏希さん、永遠にかっこいい、永遠にタカラジェンヌ。

『エリザベートガラコンサート』2007年雪組バージョン
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/780ca1b746e401cd5f199b33c57a01d7

 アフタートークショーが、彩凪翔さん、音花ゆりさん、透水さらささん、司会が星乃あんりさん。音花ゆりさん、現役時代をリアルタイムでは知らずオンデマンド配信された星組の『かもめ』『ロミオ&ジュリエット』でお母さん役を演じているのがすごく綺麗なのですが、結婚・出産をへても変わらない美しさ、歌声がいちだんと熟している感ありました。また舞台に立つとは思わなかったと。透水さらささんは初見ですが凪様と同じ92期、ママなんですね、現役時代エトワールを何度もつとめたという歌唱力を発揮。美しい歌声でした。星乃あんりさん、退団公演の『幕末太陽伝』で咲妃みゆちゃんと喧嘩する女郎の役やっていたのがすごく可愛い印象でした。みなさま、家庭をもったので先の具体的なビジョンはわからないけれどやれる範囲で、これからも舞台の仕事をしていきたいということを話していたかな。過去の話に戻りながらも未来をみつめた話。退団後の人生の経験値の深さをそれぞれ感じさせてくれました。ママ、ミセスにはさまれている新米OGの凪様が可愛くもありました。

  現役時代の作品を懐かしみながらブラッシュアップを目指すOGコンサートとは違う、今までありそうでなかったOGだけによる公演。努力に努力を重ねて身に着けた男役力、娘役力を生かしながらより輝ける場所へと、手探りしながら新しい道が切り開かれていくことに期待したいと思います。

 懐かしみながらゆるりとした気持ちで楽しめた2時間に感謝。










この記事についてブログを書く
« 宙組『シャーロック・ホーム... | トップ | 宙組『シャーロック・ホーム... »

宝塚」カテゴリの最新記事