たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

1997年雪組『仮面のロマネスク』

2017年04月01日 17時46分07秒 | 宝塚
 昨夜は宝塚、花組の地方公演を観劇。『仮面のロマネスク』と『EXEITER2017』の二本立て。なんと蘭乃はなさん、壮一帆さんも観劇と、カーテンコールの挨拶で明日海さんが紹介されて客席が沸き立ちました。一時間の早退なら日給から減額されないと言われたので一時間だけ早退させてもらって、冷たい雨が降る中なんとか間に合いました。(遠かったー。)週末の仕事帰りは目がちかちかするし、きつかったですが宝塚はやっぱり楽しい、チケットが取れだけラッキー、人生の楽しみの一つ、こういう時間をもてて幸せだなあって思いました。

 『仮面のロマネスク』、初演を観ました。1997年、高嶺ふぶきさんのサヨナラ公演でした。2回は観劇したかな。高嶺さんの歌声が今も耳に残っています。エリザベートを演じたあとの、袖が大きく膨らんだドレスを着こなす花ちゃんのメルトゥイユ侯爵夫人の貫禄ぶりは半端なかったし、星奈優里さんのヴァルモン子爵に誘惑されて揺れ動くトゥールベル夫人も心に残っています。20年の歳月が流れたんですね。地方公演向きの作品としてはどうかなと思わないでもないですが、柴田先生の脚本が秀逸ないい作品だと思うので、再演されているのを知った時は嬉しかったです。過ぎた時間を思うとなんだか感慨深い。どんな結末だったかしらと思い出せないままみていましたが、ラストはヴァルモン子爵とメルトゥイユ侯爵夫人の二人だけの舞踏会。フランス革命から40年後のパリの動乱をうまくからませて、海外に逃れようとする夫人と近衛兵として国王を守るために負けるとわかっていながら戦いに出発しようとする子爵との二人だけの舞踏会。「こんな結末になるとは思わなかった」というメルトゥイユ侯爵夫人の言葉通りに、こんな結末になるとは思わなかったラスト、そうでした、こんな場面でした。初演の時は高嶺さんのサヨナラを意識した台詞を入れたのかなと思いました。トップコンビの言葉のはざまにある呼吸、信頼関係がないと成立しない場面。明日海さんと仙名さんのトップコンビお披露目ということでしたが、息のあった場面でした。明日海さんのヴァルモン子爵は可愛く色っぽい感じでした。この観劇日記はまた後日あらためて書ければと。

 まだ書けていないことたくさんあるので、少しだけ振り返りでした。宝塚はこうして少しずつ生まれ変わりながら受け継がれいくんですね。最後に大劇場、東京宝塚劇場にもぜひお越しくださいと明日海さんの挨拶があったのですが、普通にインターネットからではチケットとれません。抽選予約外れるし、発売日はネットがつながった頃には完売。どうやったら東京宝塚劇場のチケット手に入るのかなあ。

 芝居の雪組が創り上げた円熟感のあった舞台、華やかなイメージの花組が創り上げた、20年が過ぎても作品として遜色ない舞台、それぞれによきかな。リアル男女が演じると生々しすぎる内容かなと思うのですが宝塚で演じると美しい仕上がり。宝塚ならではの作品のひとつ。


 1997年雪組公演

 ヴァルモン子爵:高嶺ふぶき
 メルトゥイユ侯爵夫人:花總まり
 ダンスニー男爵:轟悠
 ジェルクール伯爵:和央ようか
 トゥールベル夫人:星奈優里
 アゾラン:安蘭けい



















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