アジア開発銀行はアジア経済の見通しを次の通り上方修正した。 (数字は成長率、単位は%)
2007年 2008年 2009年 2010年
韓国 5.1 2.2 -2.0 4.0
中国 13.0 9.0 8.2 8.9
インドネシア 6.3 6.1 4.3 5.4
インド 9.0 6.7 6.7 7.0
アジア新興国 9.5 6.1 3.9 6.4
藤井財務大臣をはじめ、民主党では内需重視と言っているが、強大な日本のGDPを底上げするエンジンは内需だけでは無理で外需のエンジンも必要なことは判っているのだと思う。米国の手前、日本も内需を重視していると言わざるを得ないのだろう。
誰が考えても人口増が停滞している日本の内需拡大は子供手当のように所得配分を変えることぐらいで、ダムや道路といった公共工事はもう効果なくこれ以上やれば自然破壊だけが残る。成長するアジア諸国の中にあるのだから高度成長経済圏の中にあると見れば、アジア需要を開拓し、活路はある。
日本航空が経営危機に陥ったのもそうした流れに遅れたことが一因だ。関空からの路線も遅ればせながら、アジア重視を採り、欧州線や北米線は止めることも検討しているようだが遅すぎる合理化だ。人口の少ない国のシンガポールエアやキャセイはアジアのハブを目指し、日本航空より大きく成長し、いつの間にか先を行っているし、サービスの評判も良い。