行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

鳩山政権に対する海外の反応

2009-09-03 18:24:01 | Weblog
31日から海外のメディアをウオッチしているがその反応を見ていると奇妙なことに米国と北朝鮮が鳩山政権を必ずしも歓迎してない。米国ニューヨークタイムスは市場改革をしない勝利者だと東京発の記事を載せ、生産性の低い分野が温存され日本の将来は暗いとしている。世界危機が米国発だと承知しながら、米国型の市場原理主義を鳩山代表が批判したことが気に触ったのだろう。

英国フィナンシャルタイムスは日本の勇気ある選択と出直しによる日本の新時代を期待している。BBCネットのワールドニュースは民主党石井一議員へのインタビューがトップニュースで好意的な扱いであった。石井議員は姿・顔に似合わず英語をしゃべり正直びっくりした。

シンガポール「ストレイトタイムス」は北朝鮮以外の韓国、オーストラリアの首脳の反応は歓迎ムードだと報じ、リー首相の鳩山代表宛の手紙「今回の結果は日本国民の熱烈な改革への希望と貴殿のリーダーシップと政策への支持を示している」を紹介している。「ジャカルタタイムス」に至っては鳩山政権ウエルカム一色の記事だ。タイの「ザ ネイション」はコメントをはさまず、投票で政権が替わったことを丁寧に今回の40日間の選挙戦と各日本の政党の闘いぶりを紹介している。自国の選挙と政権交代がうまく機能してないためだろうか。

ただストレイトタイムスの北朝鮮の反発の説明で、「慰安婦問題」「強制労働」など戦時中の日本軍の犯罪がまだ解決されてないからだと説明しているが、シンガポール人自身もやはりこだわっていることを暗示しているのではないだろうか。
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