行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

残念なスイス氷河急行の事故

2010-07-24 21:53:00 | Weblog
朝一番のニュースで氷河急行の後ろ3両が脱線転覆で日本人観光客が死亡したという悲しい報道がなされた。時速30キロの世界で最も遅い急行で、名の通りアルプスの山々や氷河を見ながらの観光列車が転覆するとは・・・信じられない事故だ。

スイスには仕事以外にも何回か観光で行ったが、最も安全といわれた鉄道をよく利用した。スイスは電化率ナンバーワンで、ユングフラウ鉄道のように岩山をくりぬき、高度3454mまで運行している高度な技術とそれを培った長い歴史を持っている。観光のためのケーブル、ロープウェイは至る所にあり、確実に運用されていた。それだけに今回の事故は残念だ。

事故を起こしたバレー州はドールという赤ワインの産地でイタリアからジュネーブに入るときに通過したことがある。またマッターホルンの入口ツェルマットへの乗り換え駅ブリークもこのバレーにあり、報道では事故現場が特定できないが、ブリークの近辺のようだ。

2003年夏休みをグリンデルワルトで過ごした時はスイスとは思えない酷暑であった。チューリッヒ、ルツェルンと観光し、インターラーケンまでスイス国鉄で行き、ベルナーオーバーランド鉄道でグリンデルワルトへ行くべく乗り換えようとしたが、暑さで線路が伸びて曲がり、ストップしていた。このときは線路が曲がった区間をバスで運んでくれた。今回の事故原因は今後の調査に待つが同じように線路が曲がっていたかもしれない。
氷河急行は新型車を導入し、天井までガラス張りで景色を見るのにはすばらしいが、転覆したときには脆弱ではないだろうか?楽しい夏休み旅行が一転、悲劇になり、同じ年代の日本人観光客が巻き込まれ、犠牲者が出た。   合掌
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