行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

レイムダック化する国会と小沢問題

2010-12-02 17:23:41 | Weblog
米国での中間選挙で下院では共和党が勝利し、日本の参議院でのねじれと同じ現象が米国でも生じた。政権与党との対立が激しく、重要法案が通らず国会がレイムダック化しようとしている。米国ではこのままでは必要法案が成立しないので失業給付がストップするとしてオバマ大統領が共和党と話し合いに入った。共和党も必要法案を通すとしてこれに応じた。

日本の方は与野党のチキン戦争となり、補正予算は自然成立するが郵政改革法や派遣労働改革法等他の法案が今後参議院を通過し成立する見込みはない。参議院では数の論理だけがまかり通り、協議して与野党妥協の法案が一つもないというお粗末さだ。

日本の国会では週刊誌記事みたいな個人攻撃ばかりで、うんざりさせられる。第一の責任は当然菅内閣特に首相のリーダーシップ不足にあることは明らかだ。与野党対立の第一の課題は小沢問題で、早く国会に喚問し、政治とカネの問題に決着を付けるべく菅総理が音頭を取らなくてはならない。

最近の小沢事務所等の政治資金報告報道で驚くべき事実が判明した。以前から週刊誌では取り上げられてきたが今回は公開された事実で、小沢錬金術ともいうべき内容だ。小沢さんは金の延べ棒を隠してた金丸さんの弟子だが、やることは合法的?錬金術だ。94年の新政党解散で9億2000万円を自分の政治団体に取り込み、今回の選挙でいったん民主党岩手県4区総支部をトンネルにして3億7000万円を小沢グループの議員に配布した。新政党の資金には立法事務費とい公金が含まれていることは判っていながらだ。

2003年に自由党が解散したときも13億6186万円が小沢塾、改革国民会議に取り込んでおり、このうち5億5000万円は政党交付金だ。小沢さんは壊し屋というが事実は政党を作りその資金を政党解散時に自分の政治資金にするという巧妙な錬金術屋といった方が良いだろう。

小沢さん自身、国会にはいつでも出るといったが、喚問に応じない訳だ。国会の権威はどこへ行ったのだろうか。また今後審議拒否で国会が空転するなら議員の歳費は日当制にしたらどうだろうか。
コメント
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