本日NHKで珍しく、40分に渡り、野田首相の単独インタビューを生放送した。もちろん狙いは大綱を閣議決定した社会保障と税の一体改革で、人口構成から高齢者を一人で支えなければならないという予測から入り、消費税による社会保障の安定財源確保を中心に首相は丁寧に説明をした。意識的にか財政健全化を同時達成させるという点には触れなかった。
大越キャスターの元投手らしい突っ込みも、首相は80%まともに受けていたが、防衛大臣問題とマニフェスト問題にはするりとよけた感があった。公務員の給与引き下げが政党間協議で決まり、次に選挙制度改革も決まるといよいよ、社会保障と税の一体改革が焦点となる。
首相が言う「社会保障改革は待った無し」については、世論の支持が日を追って強くなる傾向だ。(NHK世論調査)政権を取った時のことを考えると野党としても潰した犯人にはなりたくない。できたら小沢あたりに民主党以内で潰してほしいところだろう。
そうした複雑な政局を大局を主張する野田首相が乗り切れるか、いよいよ正念場となってきた。年金制度を含め、社会保障改革は国の長い将来の問題だということから政権交代があっても継続できるように政党間協議で決めるべき事柄で、ここを突破口に野田首相は乗り切ろうとしている。
小泉以来、メリーゴーランドにようにくるくる代わってきた首相の中でまともな首相がようやく出てきたのではないかと期待したいのだが、
今回の改革では若い無党派層の動向が鍵を握る。