世論調査では65%がこの解散に反対している。要は訳がわからない解散だからだ。閣僚の甘利大臣は「この道しかない解散」と表現し、安部首相自身はアベノミクスを評価して貰う「アベノミクス解散」と言い出した。先に高村自民副総裁は「念のため解散」と訳のわからないことを言っていた。成長戦略やこの時期の消費税アップ中止に与野党とも一致したのに何を争点とするのだろうか。アベノミクス自体が未完成だし、評価のしようがない。
それでも解散となると衆議院では万歳三唱となる。今回の場合、本会議で伊吹文明議長が解散詔書を朗読したところ、読み上げを終える前に議場から「ばんざい」の声が起こり、伊吹氏は朗読終了後、「ばんざいはここでやってください」と万歳を2回やるという前代未聞のこともあった。
2年前の与野党合意、定数削減のことはほっといて日本の国会はどうなってのか、投票率はますます下がることになる。ゆゆしき問題だ。