行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

グーグル会長の意外な発言

2014-11-05 22:58:50 | Weblog

米グーグルのエリック・シュミット会長が著書「How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス)」のプロモーションで来日している。講演やインタビューで実におもしろいことを言っている。グーグルの経営の要諦について「最も大切なのはビジョンで、すばらしいビジョンを示せば優秀な人材が集まる」「優秀な人材が自由に発想し、意見交換ができるようにすればその中から革新的な製品ができる。その例がグーグルマップだ」経営トップは「聞き役に徹し、最良なアイデアを引き出すのが務め」やや勘違いをしているのは「日本企業のようにトップダウンではだめだ」と言う下り。

このグーグルのやり方はまさに日本企業のボトムアップ経営そのもので、米国流を取り入れたのがトップダウン経営だ。また、大部屋で優秀な技術者がお互いに刺激を与えながら自由に研究をすることが重要とも言って、在宅勤務をのぞましくないと言っている。日本企業は自信を持ってボトムアップ経営を見直したらどうだろう。

もちろん人材については「高度な知識と創造性を併せ持つ社員が不可欠」であり、なにも烏合の衆を集めたからと言って革新的な製品ができるわけではない。

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