行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

加計学園問題依然として疑問は残る

2017-07-10 22:11:02 | Weblog
都議選の大敗後、自民党は加計学園獣医学部新設計画問題で国民に丁寧な説明をするとして野党の要求を飲んで閉会中審査が本日開かれたが、政府答弁はこれまでと変わらず丁寧な説明どころか依然として疑問が残った。

前川氏は答弁で、問題の経緯について「決定のプロセスに不公平で不透明な部分があると考えている」と指摘。「初めから加計学園に決まるようプロセスを進めてきたようにみえる」と語った。獣医学部新設4条件との関係は「合致するか十分な議論がされていない」と話した。官邸の関与については「私が直接指示を受けた和泉洋人首相補佐官が様々な動きをしておられた」と語った。
これに対し山本幸三地方創生相は国家戦略特区について「地元がきちんと提案するもので、国が勝手に決めるわけではない」と強調。「岩盤規制を突破するには、まず地域を限定してやるしかない」と述べ、加計学園のみ認めた経緯は適正だったとの認識を示した。
 
つまり、獣医学部新設4条件と加計学園選定の経緯、特に京都産業大学の申請が落とされた経緯など、山本創生相は明らかにするべきだ。又先の安倍首相の発言「地域に関係なく2校でも3校でもどんどん獣医学部の新設を認めていく」との矛盾点も明らかにすべきだ。安倍首相は「これまで国家戦略特区での加計学園獣医学部は法に則り段階を踏んで政治の入る余地なく決定した」と言ってるわけだから首相自らも出てきて国民に丁寧に説明すべきだ。ただ一校だけ認めた加計学園は安倍首相の関係先だし、内閣官房の萩生田官房副長官も加計学園関連大学の名誉教授だ。これの説明も今回はなかった。
 
形だけの閉会中審査でなく、安倍首相も出てきて、国民が納得する丁寧な説明が必要だ。
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