行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

スープは飲むのか、食べるのか

2019-03-11 21:37:15 | 生活
欧米の料理で、最初に教わったことはスープはスプーンですくって食べること、けしてすすってはいけない。量が少なくなったら皿を反対側に傾けすくうこと、けして皿に口を付けてすすってはいけない。逆に欧米人にそばやうどんはすすって食べると言ってもなかなか難しい。すすると言うことはズルズルとか音が出るので、欧米ではマナー違反と云うことになる。
 
このことは朝ドラで、カップヌードルの開発過程で、日本と欧米の食文化の違いが課題となり、すすれない欧米人にはヌードルをラーメンのごとく長くなく、短くすることした。また、日経では味の素の伊藤会長の私の履歴書が掲載されてるが、クノール社とのインスタントスープ開発の中で、カップにスープを入れるという(飲むために)ことに米国社の理解がなかなか得られなかったという記述がみれられる。フランス料理を軸とする西洋料理では、スープは皿で食べるもの、コップで飲むものではないという確固たる歴史がある。
 
ところが、日本では、いつの間にかスープストックなる店(売りはズバリ食べるスープ)があちこちに出来て、具がたっぷり入ったカップスープが昼飯代わりに結構女性中心に流行っている。このスープストック、フォークが付いてくるので具をフォークで食べてスープは飲むという日本独特のものになっている。
 
自分が何故、スープは飲むのか、食べるのかに拘るのかというと、最近すすって飲むと誤嚥することがあるのだ。特に胡椒だとか辛子が気管支に引っ掛かると苦しい思いをする。年寄りは西洋の伝統どおり、スープは食べるもので、飲んではいけない。
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