行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

生産性とパンプス

2019-06-26 22:10:22 | 労働
先日、朝一だったかNHKで「パンプス着用による外反母趾問題」を取り上げていた。初めてパンプスと外反母趾の関連が判り、恥ずかしい限りだ。また、企業の服務規程でパンプス着用が決めてあるということも知った。私の現役の頃は労組の集会で提起されたことはなかった。女性の職場進出が高まり、出てきた問題で、当時もきっとあったが少数派女性労働者としては提起しづらかったのだと思う。製造業の工場では男女とも安全靴、事務所ではスニーカーのようなかっこ良いものではないが運動靴を履いていた。またパンプスを履いていたのは営業所か本社だったと記憶している。
 
当時、米国に出張するとNYやサンフランシスコの通勤風景で、スニーカーを履いた女性が颯爽と早足で歩く姿を見て、かっこいいなと思った。その時は外反母趾問題など思いもよらなかった。パンプス問題は女性労働者が多い、デパートや銀行、商社といった職場から提起されたものだろう。高度成長期、就活していたときに職場訪問して、商社では廊下を女性が歩くより走っていると聞いたときには驚いた。
 
pumpsというのは米語で、英国ではcourt shoes というごとく、礼装用の靴で元来働く職場でのものではなかった。無理して履けば外反母趾になる訳だ。足下は働く上で安全第一、動きやすさも大いに生産性に関係してくる、口を開けば生産性と言っている経営者にも女性が増えてきた。この際、種類豊富になったスニーカーやスニーカーもどきからパンプスに替わる靴を見付けようではないか。スマートなスニーカーを履いて颯爽と働く女性を見たいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする