先月、イタリアのモデナを訪問した時、飲んだワインが名産品ランブルスコ、エミリオロマーニャ州は平野で、モデナ周辺は見渡すかぎりワイン畑、このワインは微発泡性で、爽やかで口の中がサッパリする。出されたラザニアに良く合った。一杯3ユーロ、ボトルでも7ユーロと水と同じ値段だ。年金生活者のワインに認定、しかし生産者はメディチ・エルメーテ、おそれ多くも名門メディチ家のワイナリーだ。
かつてイタリアでは安ワインとして扱われていたランブルスコ、イメージを払拭したのが「メディチ・エルメーテ」だ。フラッグ・シップのコンチェルトが、2008年ヴィンテージにガンベロ・ロッソ誌で最高評価、トレ・ビッキエーリを獲得以降、11年連続(2019年現在)でトレ・ビッキエ―リを獲得し続けている。
メディチ家は多くのファミリーを持ち、イタリア各地で根を張っている。ロワールの古城シュノンソーでメンディス・メディチがフィレンツェから嫁ぎ、仏王アンリ2世王妃としてフランスに料理(フランス料理の原型)を伝えた話は聞いた。同じフィレンツェのメディチ家の流れを汲むメディチ家の末裔アルベルト・メディチがワイナリーに心血を注ぎ、ランブルスコの名声を成したとは初耳だった。
日本ではコンチェルトDOCを1500円で買え、普段のみなら1000円前後のものもある。