テスラのイーロン・マスクCEOについては昨年7月8日のブログで、株価がトヨタの時価総額を上まわった時点で、次のように評価した。「イーロン・マスクという若者がアメリカンドリームを求めているなぐらいに思っていた。その後、EV生産が軌道に乗れず苦戦しているというニュースと火星に行く会社スペースXを膨大な資金を集めて起業と聞いて、詐欺師かもとさえ思った。その後、EVは環境問題対策として脚光をあび、EV車世界一の地位を固め、コアとなる蓄電池をパナソニックと合弁で生産、波及効果で太陽光発電パネルと併せ,新エネルギー企業も設立した。かつスペースXが民間企業としては初めて国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行を低コストで実現させ、NASAから宇宙への運び屋として歓迎され、宇宙ビジネスが十分ペイすることを証明した。イーロン・マスクは詐欺師どころか天才経営者とさえ思える」
あの時から株価は倍になり、自動車大手が束になっても時価総額では追いつけない。そしてマスクは世界一の金持ちになった。ところが1月に、ビットコインにテスラの余剰資金15億ドルをつぎ込んだことが2月8日に明らかになった。とたんにビットコインは1ビットコイン400万円から500万円に跳ね上がった。自分の金でなく、会社の現金を使った。余裕資金の8%だから大したことないと言う見方と、通常は社債で運用すべき現金を変動の激しいビットコインに使用とはとんでもないというに見方に別れる。イーロン・マスクが何を考えているのか常人では判らないが、ビットコインに関心があることは間違いない。
2011年4月、1ビットコインの価格は1ドル、6月には32ドルに、わずか3か月で3,200%の増加となったが同じ年の11月に、価格は2ドルに急落した。今年の入り、1月4日、1ビットコインの価格は28,383.16ドル、8日には51,000ドルを超え、70%増加し、過去52週間で1,140%増加した。ビットコインはゴールドと較べられるがジェットコースターのような値動きをし、通貨とは異なるものだ。
ロビンフッター騒動にもイーロン・マスクは一枚噛んでおり、最近の彼の行動は危ない。