行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

政府は小泉元首相の脱原発を真剣に検討せよ

2021-05-26 18:28:29 | 政治

今日はロータリークラブの地区大会があり、ZOOM参加した。来賓で登場した小泉元首相は「福島の原発事故でこれまでの持論を変え、脱原発を強調、首相時代、原発は安全、低コスト、環境にプラスといった原発支持論だったが今や全て覆り、福島事故の処理費用は電力会社の手に負えず、全て税金だ。使用済み燃料を含む廃棄物の最終処分も世界ではフィンランドでたった2基分が可能だけで、日本を含め他の原発の使用済み燃料はどうなるのか見当もつかない。それでも尚原発を稼働するというのはどう考えてもおかしい」と訴えた。

政府は経産省も含め、小泉元首相に対して一切説明も反論もないという。最近のエネルギー政策でも原発は廃止と踏み込んでない。福島の事故処理は汚染土壌の回復は進んだが、高レベル廃棄物の処理を含め廃炉への道筋や、汚染水の処理すら困難を極めている。東電はそれらの費用を税金にたより、それでも原発稼働に拘る。

一方欧州に較べ20年間も風力発電設置は遅れている。九州では原発稼働のために太陽光発電をセーブする逆の動きもあった。エネルギー政策は日本の大問題で、脱原発へ向けてこれまでの利害関係を乗り越えてグリーンエネルギー開発と省エネに取り組まないと日本に未来はない。というのが小泉元首相のメッセージと受け取った。

脱炭素で中国や東南アジアなどは原発増設に動いている。中国で原発事故が起きれば黄砂に見られるように日本は大きな影響を受ける。IAEAを軸に安全面での国際協力やグリーンエネルギー開発協力も必要だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする