10月に金田久美子が11年189日ぶりの優勝し、多くのベテラン勢に勇気を与えたが、37歳の藤田は2011年10月の富士通レディース以来の、金田に次ぐ史上2番目のブランク優勝となった。今季は3度の2位を含む6度のトップ10入りでかつ、全英女子オープンで自身初の海外メジャーを経験し、長い間の努力が実った。メルセデス・ランキングもベテラン勢トップの10位に上がった。凄い。
この大会、エリエール経営のゴルフ場で開催、松山のコースは2016年以来毎年実施、ベテラン勢はコースを熟知しているだけに、優利だった。特に鈴木愛は地元出身で過去6回も2位、今度こそと初日から飛びだし、最終日は18アンダーで首位スタート、藤田さいきは17アンダーと3位を5打以上引き離してスタートした。鈴木、藤田の熾烈なマッチレースのような闘いは2ボギーの鈴木をノーボギーの安定した藤田が制した。
3位はベテランの34歳菊地絵理香、4位には36歳上田桃子がくい込んだ。藤田さいきは永年の帯同キャディを10月に亡くし、ショックだったが、夫がいつも励ましてくれたことが前向きになれたと涙ながら語っていた。