行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

目に余るイーロン・マスクの労働法無視

2022-11-29 18:11:30 | 労働

経営者として天才的と評価されてきたテスラのイーロン・マスク、テスラをEVのトップメーカーに押し上げ、時価総額ではトヨタやGMを束にしても上まわる。スペースXでは、NASAができないコストカットでロケットをうちあげ、宇宙ステーションとのシャトル便も可能にした。これができなかったらロシアのソユーズしか宇宙ステーションに行けず、大変な事態になっていた。

また毎月のように通信衛星を打ち上げ、世界のどこからでも通信が可能にした。ウクライナはそのおかげでロシア軍の情勢が瞬時に把握でき、助かっている。また途上国でもスマホが利用できる。マスクの貢献は計り知れない。

しかし、ツイッターを買収してからのマスクの行動は目に余る。解雇制限など無いがごとく、長時間労働が嫌なら辞めろと迫り、フェイクニュースを監視する労働者を解雇している。既に1200人以上が辞めたと報道されている。かつて強力だったAFL-CIO全米労組は何ら抗争を起こそうとしていない。おそらく組織していないホワイトカラーの問題だと見て見ぬふりをしている。しかしブルーカラーの多いテスラの工場でも起こりうることだ。

日本では、米国ツイッター本社で行われている解雇し放題のようなことはできない。おそらく労組の力が強い欧州では不可能だろう。

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