行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

女子ゴルフツアー:ゴルフ5レディース、ベテランを制した19歳桜井心那

2023-09-03 23:22:50 | スポーツ

首位と1打差の2位で出た桜井心那が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算10アンダーの206で逆転優勝を飾った。宮里藍、畑岡奈紗に続いて史上3人目となる10代でのツアー3勝を記録した。最終ラウンド最終組は8アンダーの鈴木愛、7アンダーの桜井心那、6アンダーの小祝さくらでスタート、2日間同じメンバーでデットヒートとなった。前半鈴木が2打差10アンダーで首位を固めたかと思ったが、後半に入ると巧者鈴木のパットが決まらず3ボギー、桜井は2バーディ、小祝は3バーディとデッドヒート、そこへ1組前の山下美夢有がこの日ベストスコアの5バーディ、67、通算9アンダーで上がり、プレーオフの準備に入って待ち構えていた。

小祝と桜井は9アンダ-で最終ホールへ、桜井は残り124ヤードの2打目、46度のウェッジでフルショットしたボールはピン横約2メートルの位置へ、落ち着いてウイニングパットを沈めた。勝負を決めたショットとパット、19歳ながら勝負師の片鱗を見せた。小祝は9番のダブルボギーを後半3バーディで追いついたが、飛距離の差で18番で寄せきれず涙をのんだ。しかし、もっと悔しかったのは鈴木愛だろう。2日間同じメンバーでまわり、飛距離で圧倒され、最終日前半まではショットでカバーし10アンダーで首位を固めたが、毎回第2打を最初に打つ(先にピンに寄せておく)というプレッシャーが重なり、リズムを崩した。典型は12番425ヤード左ドッグレッグをショートカットした桜井はグリーン手前まで飛んで、なんなくバーディ、鈴木はショートカットがラフに入りパーを取るのがやっとだった。
2番パー5、508ヤードでは鈴木と小祝が2打目を刻む中、桜井は迷わず2オンを狙った。残り230ヤードを3番ウッドでピン横約2.5メートルにつけ、ギャラリーを沸かせた。イーグルとはならなかったがバーディ。

桜井心那は2年目の今季、7月の資生堂レディースで初優勝以来8戦3勝と勢いに乗る。次戦は国内メジャー、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(長崎・パサージュ琴海アイランドGC)、地元長崎で初のメジャータイトルを狙う。

 

 

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