岩井明愛は最終ラウンド13番まで16アンダーで2位の小祝に4打差をつけ、独走かと思ったが、14番で、残り約100ヤードのバンカーから第2打をピッチングでまさかのグリーンオーバーのOB、何とかダブルボギーでしのいだが、15番で小祝がバーディをとると差は一気に一打差、緊迫した状況となり、プレーオフかと思えた。
岩井は16番194ヤードパー3でベタピンにつけ2打差とし、17番でバーディをとり追いすがる小祝を何とか振り切った。終わってみれば4バーディ、1ダブルボギーの「70」でプレーし、通算15アンダー。初日から首位を守る完全優勝。4月「KKT杯バンテリンレディス」以来となるツアー2勝目をあげ、うれし涙を流した。
岩井明愛は5月「RKB×三井松島レディス」は双子の妹・千怜にプレーオフで負け、翌週「ブリヂストンレディス」と6月「ニチレイレディス」は山下美夢有に逃げ切られた。同「アース・モンダミンカップ」と8月「ニトリレディス」は申ジエ、菊地絵理香にプレーオフで連敗し、5回も2位で泣いた。今度は「67」で回った小祝さくらが通算14アンダーで、3戦連続2位となった。ゴルフの神様はきまぐれだ。
米国ツアーから参戦したホステスプロの西村優菜は通算12アンダー3位タイと健闘した。メルセデスランク2位の山下美夢有は最終日「72」と伸ばせず通算10アンダー13位タイで終えた。