環境に優しい再生クリーンエネルギーといえば、太陽光発電と風力発電、太陽光発電は政府の買い取り制度(FIT)が効をそうし、電源構成の1割を占めているが、大規模発電適地が稀少になり、家庭の屋根に付ける10KW未満の小規模発電に期待が掛かり、それだけで2025年までには862万KWの出力とされ、原発8基分にもなる。一方風力発電は欧米より遅れ、政府は洋上風力発電を2030年までに1000万KW、2040年までに3000万~4000万KWを計画しているが、現在の洋上風力発電は2022年12月現在13.5万KWにすぎず、2030年には今の74倍、2040年には少なくとも222倍の導入が必要になる。
こうした中、今回の秋元衆院議員の風力発電に絡む汚職事件は、誠に残念だ。何でも利権にしてしまう自民党の体質がまだ残っていたのかと驚かざるを得ない。風力発電は太陽光発電が動かない夜でも発電出来るメリットもあり、政治も全力を挙げて取り組む課題だ。事故が起きたら取り返しのつかない原発を再稼働させているが、日本の将来にとって重要なエネルギー政策をこの際、再確認すべきだろう。