岩井明愛は首位からスタートし、「69」で回り、2位に2打差のトータル13アンダーで先週に続く2週連続での完全優勝を果たした。過去にはイ・ボミ、申ジエ、鈴木愛しか達成していない大記録だ。昨年は妹の岩井千怜が初優勝から2週連続優勝という記録を作り、明愛は優勝が出来ず天を仰いでいた。ところが今年4月の初優勝から通算3勝目を大記録で達成、かつ姉妹で2週連続優勝というツアー史上初の偉業も成し遂げた。
岩井明愛は飛距離を活かし、安定したショットとパットで終始トップを走った。特に8番でのパー5,ピン奥へツーオンし、長い下りのイーグルパットを決めて12アンダーとしほぼ独走に入ったことが勝因だ。何とか追いつこうと気迫を見せたのが西郷真央、最終18番バー5ではあわやアルバトロスかと思えるツーオンショット、ピンのわずか横を過ぎて奥へ、返しの3mを決めてバーディ、11アンダーで単独2位を確保した。
または最終日「67」の猛チャージを見せたのは初優勝を狙う濱田茉優とメルセデスランク2位の山下美夢有で9アンダーで3位タイまで上がった。4日間大会だったら追いつけたかもしれない。
次週は「日本女子オープン」、山下、岩井ツインズを軸に熾烈な闘いが展開されることは固い。岩井明愛には3週連続優勝がかかる。過去には全美貞、鈴木愛しか成しえていない大記録だが、何せメジャーでの達成は至難、しかし可能性に期待したい。