今夏はあまりの暑さで外出もできなかったので、YouTubeで日本の地方色豊かな祭りを楽しんだ。各地での祭りは多すぎて全部見ることは出来なかったが、青森ねぶた、盛岡さんさ踊り、八尾のおわら風の盆、郡上おどり、阿波踊りなど、それぞれ個性が有り、地方の豊かさと都会には無いゆとりが感じられた。
中でも阿波踊りは今や全国で行われている、東京でも高円寺の阿波踊りはすでに伝統行事になっている。阿波踊りの魅力は単調な笛太鼓、三味線に合わせた簡便な振り付けが多勢で一緒に踊れるところが人気を博した。本場の徳島では、多くの連が個性のある振り付けや小道具を駆使してより迫力を増して、より魅力を増している。阿波踊りが賑やかな動に対し、おわら「風の盆」は胡弓の静かな音色に合わせ優雅な舞が披露され、しみじみとした秋の到来を感じさせる。この2つは踊り手が専門家で、男踊り、女踊りの厳しい訓練を受けている。これだけ多くの踊り手を長い期間訓練できるとは、地方の豊かさを感じる。
ねぶたは芸術品ともいえる巨大な山車作品に驚くが、はねる踊りも勇ましい。さんさ踊りは全員参加型の太鼓が主体の簡便な踊りで、街が盛り上がっている。
郡上おどりは盆踊りを思わせる、老若男女が入り交じった伝統の輪踊りながら、自治会ごとにデザインが異なる浴衣姿でこれも全員参加型だ。
各祭りには膨大な費用が掛かっていると思う。参加者の浴衣にしても個性があり、繊維産業に大きく寄与していることだろう。日本の豊かさと平和を強く感じる夏祭りだ。