16日のブログで都議会正常化へ新しい風をと書いた。まさに今日それが実現できて喜ばしい。小池新知事の神通力がこのところ、「決断が遅い」などとの批判もあり、弱まってきたのではないかという見方もあったが、この選挙結果は神通力を加速させるものだ。
その背景には自民党の相次ぐ失策も力を貸した。終盤になり、稲田法相の違法選挙応援演説への対応で、マスコミ批判を二階幹事長や麻生副総理が展開したのは大失策だった。まるでトランプ大統領の行動を想定させられた。またいつもの都議選の慣例どおり、秋葉原での安倍首相の応援演説は首相が得意のヤジで反自民が盛り上がってしまったことも失策だ。
それにしても小池百合子という政治家はたいしたものだ。最初に私が彼女を知ったのは1987年エネルギー関係のNGOの機関紙に私がフランスの核燃料処理所の見聞録を連載した時で、同じ紙面に、小池さんがアラブやイスラムについてのエッセイ「アラビアン ライフ」を連載されていた。当時はどっかの局のニュースキャスターで、カイロ大学卒という珍しい経歴が印象的だったが、当時の小池さんと同じ人物かと思うほどだ。
とりあえず、公約でもある透明性ある都政をどう運営して行くかが大きな課題で、国政への関与などは考えない方が良い。今回都議選の大きな成果の一つは女性議員が大幅に増えたことで、かつての都議会では女性への蔑視発言が平然と行われた負の歴史もある。これからは女性の視点からの政策も多く実現できると期待したい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます