このところ観光バスの火災が頻発している。幸い人身事故には繋がらなかったが、本日のスキーバス転落事故では前途ある大学生が14人も犠牲になった。せっかく大学まで入って、これからと期待していた親の気持ちを思うと慰めの言葉も思い浮かばない。中には就職が決まっていた4年生もいるようで、本人達も無念だったことだろう。
原因究明はこれからであるが、観光バスの事故の背景にはこのところの外国人観光客の急増によるバス不足があるのではないか、火災を起こしたバスは古いバスが多い。バスを止めてでもバス本体の安全点検をすぐ行うべきだろう。バス本体よりもっと深刻なのは運転手不足だ。今回の転落事故を起こした運転手も臨時雇いの派遣社員と報道されている。65歳という年齢からベテランと思えるが、大型バスの運転歴は現在のところわかっていない。相次ぐバス事故で最近は運転距離の制限とか深夜運行には2人乗務とか対策はうたれてきたが、個々の運転者の健康や経験や能力はバス会社任せだ。私も近所から発着する便利で安いバス旅行を利用するが、運転者といろいろ話す。地域によっては応援派遣で季節による繁忙格差をうめているところもある。単身赴任での応援派遣では日常の健康管理が安全の基本だ。
欧州に毎年旅行するが安い団体ツアーを利用する。現地に着いたら1週間とか10日間、鉄道に較べ安い観光バスを利用する。1日に200Kmぐらいの移動は普通だ。欧州ではEUの規則で、観光バスの連続運転時間が厳しく制限されていて、休憩を頻繁に取る必要がある。南仏を訪れていた時、その休憩中に警察の臨検があり、運行メーターをチェックし、もし違反していたらそのバスはお客がいようがそこでストップとなると聞いて安心した。
多少不便になっても安全第一、とりあえず総点検をし、警察もバスを止めて臨検するぐらいのことを考えたらどうか、
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