行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

コロナ検証3、喫煙者とBCG接種国

2021-04-02 21:00:06 | 災害

昨年今の時期にコロナ情報として2件ブログで紹介したが、その有効性について現在の知見に照らして検証してみる。

1,昨年3月下旬、欧州連合(EU)の専門機関、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、喫煙者、および以前に喫煙していた人が新型コロナウイルスに感染すると症状が重くなる恐れがあるとする研究結果を報告した。ECDCは、喫煙者、および以前喫煙していた人が新型ウイルスに感染すると呼吸障害が出やすくなるとし、こうした人達を高リスクグループに含めることを推奨している。

ECDCは南カリフォルニア大学の研究結果を引用し、新型ウイルス(SARS─CoV2)がヒト細胞に感染する際に利用するアンジオテンシン変換酵素II(ACE2)が喫煙により肺の中で活性化するため、喫煙者が感染すると重症化する恐れがあると指摘。ACE2は加齢のほか、高血圧の一部治療法によっても活性化するため、これらもともにリスク要因になるとした。

検証:厚生労働省のホームページによると、上記の情報は現在でも正しい。喫煙者、高齢者、高血圧者ご用心!!

2,昨年の4月頃、BCGはコロナウィルスに有効かという仮説が話題を呼びブログで以下紹介した。
4月6日よりオーストラリアの研究者たちは、現在世界中に広まっている致命的なCovid-19コロナウイルスの治療の可能性として、結核薬Bacillus Calmette-Guerin(BCG)の試験を開始します。メルドックのマードック子供研究所の感染症部長である臨床医で科学者のナイジェルカーティス教授が行う臨床試験は、ランダムにBCG、インフルエンザショット、またはその2つの組み合わせを行う。BCGは結核と戦うために開発されたが、BCGは赤ちゃんの免疫力を高め、体をトレーニングして細菌に強い抵抗力を与えることがわかっている。

検証:日本を含めアジアでBCGは普及したことから、アジア諸国の感染者がBCG接種を止めた欧米諸国に較べ極めて少ないため、上記の情報が流れたが、現在この説はWHOや厚生労働省では取り上げられていない。
しかし欧州でもポルトガルはBCGを接種し続けた国で、隣のスペインや欧州諸国に比し、感染者が少ない。もう少し検証の余地があるのではないか


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