行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

春闘集中回答日、概ね大企業は昨年以上の水準

2025-03-12 21:51:26 | 年金生活者
1月の「毎月勤労統計調査」結果(速報、事業所規模5人以上)では物価が高く、実質賃金は、前年同月比1.8%減で3カ月ぶりのマイナスとなった。12月はボーナス増が寄与して実質賃金はプラスだっただけにインフレに負けない賃上げの動向が注目されてる。

本日の集中回答日では私が顧問をしている金属労協では、賃上げを要求した53組合中、50組合が回答を引き出し、賃上げ額の平均は14,566円で前年同様の高い水準となっている。主な組合の状況は電機大手では、労組側のベア1万7000円の統一要求に対し、日立製作所とNECは満額、三菱電機は1万5000円を回答した。いずれも前年の1万3000円を上回っている。
自動車大手では、トヨタ自動車が賃上げと一時金ともに満額で回答した。職種や賃金等級に応じ、総額9950~2万4450円の賃上げを求めていた。一時金も7.6ヶ月満額というからさすがトヨタと言わざるを得ない。業績が悪化している日産自動車は、前年と同じ1万8000円の要求に対し、1万6500円の回答にとどまった。

流通関係では、UAゼンセンの集計結果は、賃金を底上げするベースアップで、正社員で4.35%、これに定昇が別途有る、定昇の無いパート従業員の場合は5.67%の引き上げ率となっている。

流れは昨年+αとなっており、来月中旬には大勢が決まる。


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