日経の報道によれば、「政府は1日8時間、週40時間が上限となっている労働時間の規定に当てはまらない職種を新たにつくる方針だ。大企業で年収が800万円を超えるような課長級以上の社員が、仕事の繁閑に応じて柔軟な働き方をできるようにして、成果を出しやすくする。新たな勤務制度を2014年度から一部の企業に認める調整を始め、トヨタ自動車や三菱重工業などに導入を打診した」
ほとんどの企業では管理職に対して時間管理を外してるのに何故こんな記事が出てきたのだろうか?新たな職種とはどのようなものなのかよく判らないが、以前話題となったホワイトカラーを労働基準法から例外扱いにするホワイトカラー・エグゼンプションを蒸し返す狙いなのだろう。
日本のホワイトカラーでは、過労死とか鬱病の問題が依然として残っている。特に管理職には業績成果への追求と部下の管理・育成が双肩に掛かっていて、その重圧は大変なもので毎日深夜帰宅ということになる。かつて、週休二日制が法制化されても、休日にある大企業の工場を訪れたとき、管理職は土曜出勤は当然という雰囲気だった。悲しいかな自分で労働時間をコントロールできないのが大部分の日本の管理職だ。労働時間の中でも休日は心身の疲労回復、生産性への鋭気を養う意味で重要だ。どのような労働時間制度を適用するにしても、休日取得義務が前提となる仕組みにしないと鬱病患者が増えるばかりだ。
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