行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

「こうのとり」6号機これぞ胸を張れる快挙

2016-12-14 21:09:36 | Weblog
JAXAの理事長の談話
『平成28年12月9日にH-IIBロケット6号機によって種子島宇宙センターから打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)は、計画通り、先ほど、国際宇宙ステーション(ISS)と結合致しました。
 「こうのとり」6号機は、日本製のリチウムイオン電池を使用した新型のISSバッテリや、宇宙飛行士の飲料水・食料等、ISS運用に欠かせない物資を搭載しています。また、放出数を倍増した衛星放出機構と超小型衛星など、「きぼう」の利用物資も搭載しています。ISSの運用と利用に資する物資を「こうのとり」運用管制チームの着実な運用によって確実に届け、国際パートナーからの期待にも応えることができたことを大変誇らしく思います。
 今後、ISSへの係留中には、新型ISSバッテリの取付が行われ、ISSからの分離後には、スペースデブリの除去に関わる実証実験「KITE(カイト)」が予定されています。補給物資を運ぶだけでなく未来につながる技術開発にも貢献する「こうのとり」6号機のミッションを、大気圏再突入運用まで着実に成功させるべく取り組んでまいります』
 
最近やたらと日本や日本人を誉めるテレビ番組や本が多くなり、内容たるや恥ずかしくて思わず顔を背けたくなる。しかし、6回も成功した「こうのとり」だけは胸を張れる快挙だ。昨年の5号機の時は米国の2つの補給船とロシアの補給船が打ち上げに失敗し、「こうのとり」だけがたどり着いた。今年も先日、ロシアの補給船が宇宙ステーションへ到達する前に爆発しただけに「こうのとり」6号の快挙は目立つ。今回は宇宙ごみの回収実験も予定されており単なる補給船で終わらない。
 
何故日本の補給船だけが宇宙ステーションに直接ドッキングできずアームによって捉まえる方式になったのか?米ロなど他の参加国が日本の技術に信頼を置かず、ドッキングで万が一宇宙船に事故が起きたら困るから事故が起きても宇宙船に害を及ばないように釣り竿(アーム)で捉まえるようになったと聞いている。このことがかえって世界最大輸送能力6トンの補給船を誕生させた。JAXAをはじめ日本のメーカーはかなり苦労したと思うが日本の技術レベルの高さを世界に示すことが出来た。

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