優勝スコアが4日間大会で3アンダー、アンダースコアで回ったのは2人だけ、紫カントリークラブが如何に厳しいかを如実に示している。この最難関コースで、昨日までベテランらしい技を駆使して首位を走る申ジエを捉えて逆転したのは鍛えて今年飛距離を伸ばした勝みなみだった。
最終日3位から出た勝みなみは3番パー4でこの日最初のバーディーを奪うと、5番パー4もバーディーとして首位に並んだ。勝が7番から3連続バーディーを決めれば、申ジエも6、7番をバーディーとするなど後半はともにボギーもたたき、2アンダーで並んだ。決め手になったのは、最も難しい17番421mパー4、勝はパーオンでバーディー、3アンダーとしリード、申はドライバーをバンカーに入れ、ユーティティで無理してツーオンを狙ったが顎に当たり、ボギーとした。勝の力が効をそうした場面だ。技の申ジエは18番パー5でチップインイーグルでプレーオフを狙ったが、わずかに外し、涙をのんだ。
日本オープンはNHKが毎日中継で楽しめたが、小祝さくら、吉田優利、山下美夢有、西村優菜といったショットメーカーが見事に2m前後にのせても固いグリーンと微妙なアンジュレーションに阻まれ、バーディがとれない、見ていてこちらまで苦しくなるくらい、従い精神面でタフな選手が上位を占めた。勝、申に続く3位イーブンタイには西村優菜、山下美夢有、吉田優利の実力者が並んだ。
勝みなみは昨年に続く大会連覇、日本女子オープンの連覇は2017年大会を制した畑岡奈紗以来で、過去4連覇と2連覇がある樋口久子を合わせて3人目と歴史に名を刻むことになった。
前回のブログでダークホースは吉田優利と予想したが、16番までは首位争いし期待した。しかし最終組、技を駆使する申ジエとのゴルフで若い吉田はかなりプレッシャーを感じたのではないか良い経験だ。
今回躍動する19歳では佐久間朱莉が6位と健闘、日本女子プロオープンを制した川崎春花は15位と頑張った。17歳全米アマを制した馬場咲希は11位トップアマと活躍し期待に応えた。
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