大相撲初場所で初優勝した関脇玉鷲、当日第2子誕生というめでたいことが偶然重なった。記者会見で「まだ信じられない。(賜杯は)重かった。夢はかなえるものですね」と玉鷲はにこやかだった。横綱が次々と消えた場所を盛り上げ、心から拍手を送りたい。玉鷲の優勝した意義は極めて大きい。又、相撲協会に大きな課題を突きつけたと思う。
場所が始まった時、下克上の場所とこのブログで書いたが、私の想定は御嶽海、貴景勝にあった。まさか34歳の関脇が優勝するとは!この場所だけでなく最近の大相撲、負傷者が続出している中で、現役1位の通算1151回連続出場を続ける玉鷲が優勝したことは大きな意義がある。玉鷲が連続出場出来たのは基礎体力を付けるトレーニングを続けてきた努力の賜だ。他の力士にこのことは大きな教訓となるだろう。
一方、かつてブログで多数の負傷者がでてることを考えると、元の4場所制に戻すことも必要だと書いた。今場所も稀勢の里は負傷から立ち直れず引退に追い込まれ、残る2横綱も負傷休場となった。大関になったとたん栃ノ心も負傷し、休場を余儀なくされた。相撲協会も抜本的な対策を考えるべきだ。6場所制を維持するのであれば、公傷制度を拡充し、力士の回復を待ってから出場させるとか、付け人制度を廃止し、専門トレーナーを各部屋に多数配置し、力士の健康管理や基礎体力作りを任せることが必須だ。
力士の個人個人の努力を期待したり、頑張れ精神論だけでは負傷欠場がこれからも続出するだろう。玉鷲のような連続出場力士は例外だが、そうした力士が優勝したことに拍手を送ると同時に相撲協会の負傷欠場対策を要望したい。
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