イタリア、ヴェネトの「アマローネ」は、3000円以上もする高級ワインで、年金生活者には普段は飲めない。その製法は収穫したブドウを3~4か月間陰干し(アパッシメント)して干しブドウにしてから発酵させるアッパシメント製法だ。時間もかかるし、陰干しするスペースも必要だ。甘さとコクが出るし、香りも独特なものがある。
幸いにもアパッシメントはヴェネット州の伝統的な製法だが、その人気は各地に広がり、以前ブログで紹介した南イタリアプーリア州産「アッパシメント」はプリミティーボ、ネグロアマーロにメルローを使っている。格安のアパッシメント製法ワインがいつでも買える。
今月はシチリアのシラーをアパッシメントしたNECORO(昭島ジュピターで1300円)、期待どおり干しぶどうの効果で甘みがあり、味も濃くベリー系のフルーティな味だ。シチリアを訪れた時はもっぱら固有種のネラダボラを飲んだ。まさかシラーまで栽培しているとは思わなかった。
背景のざくろの絵皿はシチリア、タオルミーナで買った記念品
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